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生徒名簿 > 若桜郁人 >[プール大運動会]若桜郁人(HR) [プール大運動会]若桜郁人(HR) 攻魅力 2080 守魅力 1999 攻M 6901 守M 6631 コスト 12 卒業祝い 10000メン [プール大運動会]若桜郁人+(HR) 攻魅力 2496 守魅力 2399 攻2M 10125 守2M 9728 コスト 12 卒業祝い 15000メン [安静に]若桜郁人(SR) 攻魅力 3121 守魅力 2998 攻4M 15212 守4M 14615 攻3M 14870 守3M 14286 コスト 12 卒業祝い 30000メン アピール 君は、そこでくつろいでいていいからね。 └Kingタイプの攻守魅力中UP ストーリー 救護要員のお仕事 入手方法 プール大運動会&七夕 10連キューピッド(2016/07/05 12 00〜2016/07/10 13 59) プレミアムフォーチュンキューピッド-2016.7思い出カレ-(2017/02/05 12 00〜2017/02/28 23 59) 台詞 ボイス +... ステップ1 おしゃべりタイム 俺と一緒にくつろがない? おしゃべりタイム 準備運動、手伝ってあげる。 おしゃべりタイム 水ではしゃぐ姿もかわいい、ね。 デート会話コメント 俺から誘おうと思ってたんだけど、先を越されちゃった……ね。お誘いうれしいよ、ありがとう。 カレ自慢アピール 君は、そこでくつろいでいていいからね。 ステップ2 おしゃべりタイム 水分補給はこまめに……ね。 おしゃべりタイム 俺の水で良ければ、どうぞ? おしゃべりタイム アフターケアもしてあげるよ。 デート電話コメント 言わなくても返事はわかる……よね? ……ふふ、意地悪してごめんね、もちろんOKだよ。 カレ自慢アピール 君は、そこでくつろいでいていいからね。 ステップ3〜6 好感度レベルMAX だから、俺は君を掬い上げられたんだ。ねぇ、もう一度君を抱きしめていいかな? 君がちゃんとここにいるって実感したいんだ。 おしゃべりタイム(ステップ2〜5) 水分補給はこまめに……ね。 おしゃべりタイム(ステップ2〜5) 俺の水で良ければ、どうぞ? おしゃべりタイム(ステップ2〜5) アフターケアもしてあげるよ。 おしゃべりタイム(ステップ6) 無理はしちゃ駄目……だよ。 おしゃべりタイム(ステップ6) 俺に温めてほしいのかな? おしゃべりタイム(ステップ6) どこにいても君を探し当てるよ。 デート電話コメント(ステップ2〜5) 言わなくても返事はわかる……よね? ……ふふ、意地悪してごめんね、もちろんOKだよ。 デート電話コメント(ステップ6) そういう心の準備はできてなかった……な。こんな素敵なお誘い、俺が断るわけないでしょ? デート電話コメント(ステップ6) いいよ。ふふ……喜んでる声もかわいいね。そんな君の姿が目に浮かぶよ。いつがいいのかな? デート電話コメント(ステップ6) そういうお誘いなら大歓迎だよ。君とのデートか……今よりももっと贅沢な時間になりそうだね。 カレ自慢アピール 君は、そこでくつろいでいていいからね。 マイページ +... ステップ1 君の出番までは、くつろいでいようかな。 仕事ができるってところを証明しないとね。 何かあったら、真っ先に君を手当てするね。 ステップ2〜3 イタズラに気づかない君は、かわいいな。 怪我をしないように予防するのも大事だよ。 水の中だと気づけないことも多いからね。 ステップ4〜5 おんぶとだっこ……どっちが好き、かな? 大丈夫、俺が隣で看病してあげるからね。 念を入れるのに、越したことはないよ。 ステップ6 俺の宝物は、もう離したくない……な。 危険だと思ったら、すぐに俺を呼ぶんだよ。 人工呼吸のことはふたりの秘密……ね。 楽しそうな君を見ることができて幸せだよ。 水しぶきが一層君を輝かせてるね……。 登校 +... 朝 ステップ1 何もなかったら、プールでくつろげるんだけど……な。 喉がかわいたなら、余ってる水をあげるよ。おいで。 プール大運動会か……肩に力を入れ過ぎないようにね。 ステップ2〜5 昨日は眠れた? 睡眠不足は良くないから気をつけてね。 できることなら……急患は女の子だけにしてほしいかな。 水に入るときは、準備運動とは別に体をほぐしてからね。 ステップ6 今から朝練なの? [名前]ちゃんは頑張り屋さんだね。 おはよう。プール大運動会の練習、頑張って……ね。 君が一緒なら、救護要員もやる気が出るのに……ね。 つい君ばかり気にしちゃうなんて、俺もいけない……ね。 水着は冷えやすいからね。寒くなったらすぐにおいで。 放課後 ステップ1 俺の出番がないってことは、いいことなんだよ……? 今日も怪我人はいないし、このまま平和に終わるかな。 保健室の掃除、ありがとう。君はいつも丁寧で助かるよ。 ステップ2〜5 早く日が暮れないかな……。理由? ふふ、秘密だよ。 プールから上がった後も、ストレッチは忘れないでね。 万が一溺れそうになっても、落ち着くんだよ。いいね? ステップ6 いつも思うけど、[名前]ちゃん、保健委員にならない? 水も滴るいい女って言うけど、君はそのとおりだろうね。 良かったらプール大運動会の準備の手伝いをしてくれる? [名前]ちゃんの無邪気な笑顔をもっと見ていたいな。 [名前]ちゃんを眺めてられるなら救護要員も悪くないね。 夜 ステップ1 明日また元気な顔を見せに来て……ね。じゃ、おやすみ。 君との会話を思い出しながら、寝酒を楽しむのもいいね。 ふふ……君が労わってくれると、一日の疲れが癒されるよ。 ステップ2〜5 気づいてなくても体は疲れてるからゆっくり休んで、ね。 水中宝探しの練習もいいけど、髪はちゃんと乾かしてね。 まだ下校してないのは、俺に送ってほしいってことかな? ステップ6 君は俺にとって宝物だよ。自覚はないかもしれないけど。 今日、練習を覗きに行ったんだけど、気づいてた? 少しでも君と離れるとつらいな……なんて、大げさかな。 プール大運動会当日も、困ったことがあったら頼ってね。 練習中の[名前]ちゃんは、とてもいきいきしていたね。 デートの約束 +... [部分編集] ステップ1 ……ごめん。君の声に聞き惚れてて、つい返事するのを忘れてたよ。今日は何かあったのかな? 俺から誘おうと思ってたんだけど、先を越されちゃった……ね。お誘いうれしいよ、ありがとう。 その日までに君をエスコートする準備をしておかないとね。君は……心の準備をしておいて? ステップ2〜5 うん、大丈夫だよ。今プールにいるんだけど、俺の声……聞き取りにくくないかな? 大丈夫? 言わなくても返事はわかる……よね? ……ふふ、意地悪してごめんね、もちろんOKだよ。 それならくつろいでる余裕はないね。どうしてかって? その日は君に満足してほしいからだよ。 ステップ6(1) 大丈夫だけど、もしかして何か悩み事? ……ああ、違うなら安心したよ。それじゃ、続けて? そういう心の準備はできてなかった……な。こんな素敵なお誘い、俺が断るわけないでしょ? その日はふたりきりでどんなことをしようか? 貴重な時間だから、大事にしないと……ね。 ステップ6(2) もちろん、大丈夫だよ。[名前]ちゃんの電話より大事なことなんて……今の俺にはないからね。 いいよ。ふふ……喜んでる声もかわいいね。そんな君の姿が目に浮かぶよ。いつがいいのかな? うん、その日は大丈夫。[名前]ちゃんとふたりで過ごせるなら、余計な予定は入れられないね。 ステップ6(3) ちょうどくつろいでるところに、君から電話があったんだよ……。なんて贅沢な時間だろうね。 そういうお誘いなら大歓迎だよ。君とのデートか……今よりももっと贅沢な時間になりそうだね。 大丈夫だよ。ふふ、君と出かけられるってだけで、幸せな気分になるんだから俺も単純だね。 デートコメント +... 元気な顔が見られて、まずは安心かな。君は無理をするから少し心配だったんだよね。 急に体調が悪くなったら、俺を頼るんだよ? 君を救護する準備はできてるから……ね。 カレ自慢 +... 対決画面 ステップ1 俺の救護が必要なとき……かな? ステップ2〜3 早く終わらせて、くつろごうか。 ステップ4〜5 まだ手当ての途中だから……ね。 ステップ6 勝負も宝探しも早い者勝ちだよ。 勝利 ステップ1 くつろぎながらでも勝っちゃったね。それじゃ、ふたりきりの時間を再開しようか。 ステップ2〜3 負けそうな瞬間もあったけど、君の応援のおかげで巻き返せたよ。ありがとう。 ステップ4〜5 自分の宝物は誰にも渡したくないって心理は、どうやら俺にも働くみたいだ……ね。 ステップ6 俺だけだったら、こうはいかないと思う……な。だから、この勝利は君のおかげだね。 ステップ6 俺にとって君は、勝利の女神なのかもしれないな。君がいると負け知らずだからね。 敗北 ステップ1 少しくつろぎ過ぎたかな。これじゃあ救護要員の立場がないね。さすがに反省するよ。 ステップ2〜3 君のことになると、つい意地になっちゃうみたいだね。空回りし過ぎだったよ……。 ステップ4〜5 少し、欲が出すぎちゃったかな? こんなはずじゃなかったんだけど……ごめんね。 ステップ6 君の為に頑張りたくて……つい、焦り過ぎっちゃったかな。この結果は、残念だよ。 ステップ6 ごめんね。これは俺の責任だよ。俺が個人的な感情を入れ過ぎたせいだから……。 告白タイム +... [部分編集] 戦闘中台詞 ステップ1 俺の生徒に何か用があるのかな? 彼女の救護要因として、見過ごすわけにはいかない……な。 ステップ2〜5 彼女を守るのは俺の役目だからね。この役目は他の人に任せられないし、お引き取り願おうかな。 ステップ6 横取りなんて、ずるいんじゃない? 悪いけど、俺の宝物だから、君に渡すことはできないよ。 勝利 ステップ1 ステップ2〜5 ステップ6 敗北 ステップ1 救護要員って名乗るなら、もっと頼りにならなくちゃいけないね。 ステップ2〜5 思い上がっていたのかもしれない……な。他の人も頼らないとね。 ステップ6 君を守るのが俺の役割なのに情けないとこを見せちゃった……ね。 アルバイト +... ステップ1 [名前]ちゃんが頑張っているところを見られるなんて……今日は、とても楽しみだな。 ステップ2〜5 バイト先で何か困ったら言ってほしいな。君を守るのが俺の仕事だから……なんてね。 ステップ6 学校での君も素敵だけど……働いてるときの君には、また違った魅力があるよね。 好感度MAX +... たまには真面目な意見を言ってみようか……な。ほら、俺の目をしっかり見て聞いて? プールで溺れたときのこと、覚えてる? 俺は、沈む君の手を掴もうと必死だったんだ。 無意識だったかもしれないけど……あのとき、君も俺に手を伸ばし返してくれたんだよ。 だから、俺は君を掬い上げられたんだ。ねぇ、もう一度君を抱きしめていいかな? 君がちゃんとここにいるって実感したいんだ。
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第五十話 もう少しお前と向き合って考える 投稿者:兄貴 投稿日:09/01/04-19 58 No.3790 武道会を終えてシモンたちはこれまでの状況を整理すべく、教会に集まり話し合っていた。色々とあったが、ようやくシモン、ヨーコ、ブータ、シャークティ、美空、ココネのメンバーが揃うことが出来た。 「さて、武道会での成績はともかくとして、超鈴音の計画は大まかに邪魔できたと思います」 「そうっすね~、魔法を世に広めるためにインターネットを使って裏でコソコソやってたみたいだけど、これはほとんど邪魔できたしね~。しかも気合で♪」 「そうね。ネギと・・・クウネルだっけ? あの二人の戦いのときは少し吹き返した感じがしたけど、まあ大丈夫でしょうね」 武道会の裏で行われた戦いは自分たちの勝利と思っていいだろうとシャークティたちも頷き合っていた。シモンもこれには異論はまったくなかった。 その後も話し合いは続いた。 他の魔法先生たちは未だに気づいていないこと。コッソリ調べたら、既に地下にあった大量のロボットが行方をくらましたこと。超のタイムマシンを使った戦闘手段。そして協力者。 今日の時点でも分かったことがこれだけあった。 魔法先生が未だに現状を把握していないのは先程も言ったとおり、魔法の話題がそれほど広まらなかったことが大きかった。 地下のロボットに関しては、超が場所を移動させ、準備を整えているからと考えた。 そして超の協力者、シモンとヨーコの報告によればネギの生徒のハカセと龍宮、そして茶々丸がそうである。 「・・・こんなところかな? 今分かっているのは・・・」 「そうね、後は明日までに体調を整えて迎え撃つって感じかしら・・・。そうなると問題はネギたちね・・・。美空はどう思う?」 ヨーコはクラスメートである美空の意見を聞いたが、その答えは美空自身もよく分かっていなかった。 「う~ん・・・、超の考えに賛成するかどうか・・・か~、どっちにしろネギ君のようにウルトラマジメ君は迷いまくるんだろうな~」 「たしかに、10歳の少年に答えを求めるには少し難題かもしれませんね・・・・」 「「「「「う~ん」」」」」 やはり難関はネギたちがどう動くかがポイントになるとシモンたちも感じた。ネギが動けば当然アスナや他の面子も動くことになる。かなり重要なポイントだと感じていた。 だがしかしネギたちの考えはネギにしか分からない。よってここでいくら考ええも、明日まで待つしか方法は無かったのである。 「・・・・まあ、どっちにしろ俺たちのやることは変わらない。俺たちの明日は、俺たち自身の手で決める!」 それこそが自分たちの役目であると言い聞かせた。その言葉に全員が強く頷き、気持ちを一つにした。 「よし! じゃあ明日勝つために、今日は最低限の警戒を忘れずに祭りを楽しもうぜ!!」 「「オオーーッ!!」」 シモンは立ち上がり、堅苦しい雰囲気はぶち壊して叫んだ。 それに美空とココネも立ち上がり拳を上げて叫んだ。 学園の仕事も警戒だけですみそうなので、今日は一般の学生として学園祭を満喫しようとハシャいだ。ヨーコとシャークティもその言葉に頷いて、今日はこれぐらいにしよう・・・・とおもったのだが、ヨーコが何かに気づいた。 「あれ? ・・・・今日やることって・・・もうこれだけだっけ?」 「「「はっ?」」」 「・・・何かまだあったような・・・・・・」 「なに言ってるんだヨーコ? もう報告も終わったし、後は明日を待つだけだろ?」 「う~ん・・・そうなんだけど・・・私じゃなくてアンタに用事があったような・・・・・」 「えっ、俺?」 ヨーコに問われてシモンも考え込んだ。 正直、超のことや格闘大会のことでもうやるべきことはやったと思っていた。そんな自分に他に予定があったかどうか思い出そうとしたが、まったく心当たりが無かった。 「兄貴に用事~? まさかデートの約束でもしてたの~?」 「デート? 兄貴デートするノ?」 「なに言ってる、超とのデートは明日だし、エヴァとも昨日ちゃんと一緒に学園祭回ったぞ? ・・・・・・・・・・・あっ・・・・・」 「「「・・・・・あっ・・・・」」」 美空はふざけて言ったのだが、その言葉で全員ようやく思い出した。 正にデートの約束。 シモンにこの世界で最初に告白した女性。 「「「「「木乃香(さん)!!」」」」 全員がその名を同時に呟きシモンを睨む。 「・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよう・・・・・」 「「「行って来なさい(ぶうっ)!!!!」」」 うっかり忘れていてどうしようか尋ねようとした瞬間に物凄い剣幕でブータを含めて全員から命令されてしまい、シモンも思わず仰け反ってしまった。 「ちょっ・・・待ってくれよ、大体ヨーコはニアの味方なんじゃないのかよ?」 「ええ、当然よ。でもがんばってる子を応援してあげたい気にもなるのよ。のどかとか・・・刹那とか・・・・」 「でもなあ、たしかに木乃香の気持ちはうれしいけど・・・・、ノリで木乃香の挑戦は受けたけど、俺はハッキリ告白は断ってるんだよ? やっぱりこういうのは、よくないんじゃないかな?」 一緒に遊んだりするために学園祭を回るのならば、ちっとも問題は無いだろう。しかし木乃香の気持ちをハッキリ知っている以上、あまり中途半端な行為はしたくないというのが本音だった。だがそんなシモンにシャークティは首を横に振った。 「・・・行ってあげてください・・・シモンさん」 「シャークティ?」 シャークティが言うのは予想外だった。むしろ「ふしだら」などと言われて怒られると思っていただけにシモンも意外そうな顔をした。 「女性がもっとも傷つくのは、なんだと思いますか? それは好き嫌い以前に相手にもされないことです・・・」 「・・・・・・・相手にもされない・・・・」 「ニアさんへの愛は分かります。うらやましいぐらいに・・・。ですがニアさんを理由に最初から断るのではなく、少し彼女自身も見てあげてください。・・・そうでなければ・・・・あまりにも不憫です・・・・」 その言葉はシモンの心に残った。「相手にもされない」それは好きでも嫌いでも、どちらでもないということになる。もし自分のしている行為がそうなのだとしたら、たしかに失礼なのかもしれないと感じた。 「・・・・はあ、分かったよ。それじゃあ少し行ってくる。グレン団の格好のままじゃ少し変だから、着替えてから行くよ・・・・あと、木乃香にも電話しとかないとな・・・」 こうしてシャークティたちに諭されて、シモンもあまり乗り気ではなかったが、渋々と木乃香と会うための準備を始めた。 シモンは木乃香の電話番号を知らなかったため美空の携帯で掛けてみたら、木乃香はシモンの声を聞いて異常なほど取り乱したが、学園祭回りの話をしたら電話越しで何度も頷くほどの食い付きをみせた。 電話越しで木乃香以外の生徒たちの声も聞こえた。おそらくアスナたちが大騒ぎしているのである。甲高い声がキャーキャー聞こえる中、取り合えず一時間後の噴水広場での待ち合わせと決定した。 約束を取り付け少しシモンはため息をついた。 「はぁ~、木乃香自身を見ろ・・・か~・・・・」 シモンは先程シャークティたちに言われた言葉を思い出し考えた。だがその言葉には少し無理があるだろうと思った。 (やっぱ歳の差離れすぎだからな~。恋愛対象で見ろって方が難しいよ・・・) 木乃香の年齢は15歳、たしかに7歳差のカップルは珍しくないし、アスナとタカミチほど年齢は離れていない。だが、歳の差よりもやはりまだ15というのはシモンから見たら子供のようにしか見えなかった。 シモンが14の時、アダイ村でグレン団の仲間になったギミーとダリー、当時七歳だった二人。今は木乃香たちと同じ年齢である。そう考えるとやはり木乃香たちは自分を慕ってくれる妹分のようにしか見えなかった。 (ヨーコやシャークティぐらいだったら俺だって考えられるけど・・・・、そりゃあ、俺だって女の子が嫌いなわけじゃないし、好意を持たれたらうれしいと思うけど・・・それが特別な存在としての好意だったら応えることなんて出来ないよ・・・) 自分なりに他の者からの好意について考えてみる。たしかにそれは男としてはうれしいという気持ちになる。 だがそれでも最後は同じ結論に至ってしまう。 (いや・・・仮に誰が相手だったとしても俺はやっぱり・・・・・・・ニアが・・・・) やはりそれは譲れなかった。 「・・・・・っとまあそういうわけでして・・・・」 「そうか、・・・まあそれは人それぞれだからね・・・・」 噴水広場で木乃香を待つシモンは、これからアスナと学園祭を回ろうというタカミチと偶然出会い、自分の考えを伝えた。タカミチもシモンの心の中にいるニアについてはネギたちに大まかに聞いていたため、話の内容は理解できた。そしてタカミチはシモンの考えに反対するわけでもなく賛成するでもなく、頷くだけだった。 「・・・高畑さんは、どうなんですか? やっぱ・・・・モテるんでしょ?」 「さあね、・・・・少なくとも僕は7年かけて口説いてみせるだなんて言われたことはないよ・・・・」 「あっ・・・そこまで知ってたんですか・・・・」 互いに苦笑しながら少女たちの強い想いを感じていた。 「七年か~、・・・どうなることやら・・・・」 「ははは、どうなることかな・・・・」 この時タカミチは人事のように笑っているのだが、このときシモンは気づいた。ひょっとしたらタカミチはアスナの好意にまったく気づいていないのではと。 たしかアスナはタカミチに告白するようなことを言っていた。モチロンそのことを言うつもりなどはないが、この様子だと結果は見えているような気がした。 少しそのことを確かめたくてシモンは当たり障りのないように聞いてみた。 「高畑さんはアスナと一緒に回るんですよね? 高畑さんにとっても15のガキは恋愛対象外ですか?」 だが、タカミチはその問いに対して少し苦笑した笑みを浮かべて、 「ふふ、それ以前に僕は君と違って誰かに愛される資格はないよ・・・・」 (えっ・・・・あれっ・・・・ちょっとマズイこと聞いちゃったかな・・・) タカミチの様子からシモンもタカミチの何らかの事情を察してこれ以上聞こうとはしなかった。だがタカミチの答えは自分にはよく分からなかったが、少なくともアスナに勝機がなさそうだというのは分かった。 (まあ、高畑さんは俺よりも年上だし、俺以上にアスナたちは対象外だろうけどな・・・・アスナも可哀想に・・・・) だがその言葉が直接自分にも返ってくることがシモンにもすぐに気づいた。 (でも・・・俺も同じことをしているのかもな・・・・) シャークティの言っていた通り、やはり相手にもされないのは不憫すぎるのだとシモンも感じた。 (しょうがない、俺も今日だけは木乃香を一人の女として見てみようかな。・・・それが・・・今の俺があの子にしてやれることだな・・・) シモンも今日一日だけは木乃香を真正面から見ることにした。自分の答えはともかくとして、それが自分に好意を寄せてくれる女に対するせめてもの礼儀だと思ったのである。 そしてようやくその時が訪れた。 息を切らせながら駆け足で寄ってくる二つの気配。その一つがタカミチの前で止まった。 「ス、スミマセン高畑先生・・・おっ、お待たせしました・・・・」 「おっ・・・・」 「アスナ・・・・か?」 その姿を見てタカミチもシモンも思わず感心してしまった。いつもの活発でラフな格好をしていたアスナが、今日はその長いツインテールを下ろして、いつもより長めなスカートでかなり可愛らしい姿で現れたのである。一番驚くべきなのはその姿がとても似合っているということである。 タカミチとシモンの驚いた表情を見て、アスナは少し不安そうな顔を見せる。 「この格好・・・やっぱり変・・」 「いやいや、驚いた。キレイになったねアスナ君」 「えっ・・あのその・・・そんな・・・まさか・・・・」 「ホントだよ、ビックリした」 タカミチの一言で、顔が真っ赤になりとても照れた表情を浮かべた。 タカミチの言葉は決してお世辞には感じなかった。実際シモンも今のアスナにはかなり驚いた。意外にタカミチにも好印象であるため、ひょっとしたらアスナもひょっとするのかもしれないのではないかと感じた。 「シモンさんも一緒にいたんだ・・・ですね・・・・」 「ああ、俺もビックリしたよ、アスナ!・・・でも別に畏まらなくてもいいんじゃないか?・・・・高畑さんの前だからって・・・」 「あ・・・あはは、ちょっとテンパちゃって・・・。あ、木乃香もすぐ来るからさ。・・・・シモンさん・・・・驚かないでよね・・・」 「?」 するともう一つの足音が聞こえてきた。アスナ同様駆け足で息を切らせている。 「も~、アスナ速すぎや~。ウチじゃ追いつけん~」 「ゴ・・・ゴメンって。ほほ・・・ほら私も慌ててたからさ・・・・。でも、ホラ! シモンさんもここにいるよ」 「あっ! シモンさん、遅れてゴメンな~、ちょっと色々手間取ってもうて・・・・・」 「「・・・・って、木乃香(君)!?」」 どうやら二人は一緒に来たようである。しかし途中でアスナの足についていけず、木乃香が少し遅れた形になってしまったようである。アスナも夢中で走ってたためそれに気づかず置いていったことを謝罪していた。 だが、その会話がシモンには、そしてタカミチの耳にも聞こえていなかった。 なぜなら今の二人はアスナの登場以上の衝撃を受けて呆然としていたからである。 「あの・・・・木乃香・・・・その姿・・・・」 「こ・・・・木乃香君・・・・・」 「あっ・・・・やっぱ驚いたてもうた?」 木乃香の服装は、アスナと同じような感じである。膝元に届く辺りのスカートを履いている。だが木乃香の普段着は大体が可愛らしい服装のため、そこには何の問題はない。 だが問題なのはアスナは可愛らしい歳相応の姿なのに対して、今の木乃香はどちらかというと大人の女性の綺麗という表現が合っていた。 しかしそれは当然であった。 なぜなら木乃香は大人の姿をしているからである。 「こ・・・木乃香・・・な・・・なんで?」 シモンはわけが分からず尋ねた。するとアダルト木乃香はその姿のまま顔を赤らめ照れながら口を開く。 「あんな・・・ほら、以前カモ君が持っとった魔法の薬あったやん・・・」 「あ・・・あ~、あれか・・・」 「今日は・・・その・・・今日はシモンさんと同じ年でいたかったんよ。・・・そんでカモ君にお願いして・・・・」 「――っ!」 思わず少しキテしまった・・・・。 長く美しい黒髪の似合う成人女性。正に大和撫子と言うべき存在かもしれない。 しかしその大人の姿でありながら、少女のように顔を赤くしてモジモジとする可愛らしい表情とのギャップに思わずシモンも心臓が高鳴ってしまった。 正に不意打ちのようなものだった。 今日は木乃香を正面から見ようと思った途端に、この攻撃は予想外だった。 教会で木乃香がこの姿で現れたときは、事前にかなりマジメな話し合いをヨーコたちとしていたため、急に大人の姿で現れた木乃香の存在にただビックリしただけだったのだが、今改めて木乃香を見てみると・・・・ (この前はよく見ていなかったけど・・・美・・・・人になるだな・・・・木乃香は・・・) だがシモンの反応が分からず木乃香が不安そうに顔を覗きこんできた。 「・・・・に・・・似合っとらんかな~?」 「あ、いや・・・・すごく・・・・いいと思うよ・・・」 「ホンマ!」 アスナ同様シモンの一言で木乃香はとてもうれしそうな笑みを浮かべた。 その笑顔は美しさと可愛らしさを兼ねていた。 身長はやはりシモンの方が大きい。だが、当然木乃香の身長も伸びているわけで、覗き込んでくる木乃香の顔の位置は当然以前よりも近いため、ドアップで今の木乃香に顔を近づけられたら当然・・・ 「あっ・・・その・・・ええっと・・・・あのだな・・・・」 「?」 当然健全な男なら動揺してしまうわけであった。首をかしげる木乃香。一度意識してしまったらそんな単純な動作ですらドキッとさせられてしまう。だが、我を忘れるわけにはいかない。シモンは懸命に心を落ち着かせる (落ち着け・・・・落ち着くんだ俺・・・。そうだ、少し驚いただけだ・・・俺はそんな節操無しなんかじゃない!) かなり動揺している様子だが、懸命に息を整えて落ち着こうとしている。その光景は周りから注目されてしまうほど奇怪な行動だったかもしれない。だが、シモンは懸命に心と戦っていた。 (そうだ、俺は決してやましいことは思ってないぞ! だから安心しろ、二ア! 俺を信じろ! お前が信じる俺を信じろ!) だが、そんなシモンの葛藤を知ってかしらずか、側にいた木乃香が間近で顔を覗きこんでいた。 長く綺麗な黒髪を靡かせて、目のいる彼女からはとてもいい香がした。 「シモンさん、どうしたん?」 「い、・・・いや、・・・なんでもないというか・・・・その・・・木乃香・・・」 「ん~?」 動揺するシモンに首を傾げる木乃香。するとシモンはチラチラと木乃香を見ながら少し顔を赤くしていく。 「その・・・木乃香・・・あ、・・・あんまり顔を近づけたらダメだよ・・・・その・・・今は・・・ちょっと・・・」 「え~、なんでなん?」 「どうしてもだ」 分かっていて言っているのか、分かってないで言っているのかは分からない。しかし普段見慣れていたはずの木乃香の姿に、シモンが今動揺しているのは誰の目にも明らかだった。 少しずつ鼓動も整いシモンも落ち着いてきた。木乃香を見ると決めたにもかかわらず、必死に頭の中でニアを思い浮かべるだけで無理矢理気を落ち着かせたのである。 そして改めて木乃香を見て尋ねる。 「ええっと・・・その、俺と同じ歳でってのは、気持ちはうれしいけど・・・・やっぱそんな物には頼らないでいつもの木乃香の姿でよかったんじゃないか? 無理に背伸びをしても仕方ないじゃないか・・・」 動揺したくせにもっともらしいセリフでシモンは余裕を出そうとしていた。 だが、その言葉に木乃香は少し申し訳なさそうに己の心境を語っていった。 「ウン、・・・シモンさんはきっとそう言うと思っとった・・・・せやからウチもすごく悩んだんや・・・こんなズルしてシモンさんの気ぃ惹こう思っても、シモンさんに逆に怒られるんやないかって・・・・」 「だったら何で・・・」 「せやけど・・・・今日はウチにとって特別な日やから・・・・は、は・・・初めての日やから!・・・・シモンさんと少しでも同じ目線で同じ物みたい思ったんや・・・・」 「うっ・・・・・」 「せめて今は・・・体だけでもシモンさんと並びたい・・・・そう思って・・・・」 「――っ!」 そう言って木乃香は恥ずかしそうにハニカンだ。 一途すぎる想い、内心少しクラッとなりそうになった。長い人生でこれだけ強く異性から想われることなど滅多に無い。そして同時に申し訳ないような気がした。 シャークティの言うとおり刹那や木乃香に対してもやはり自分で思っているほど正面から向き合っていなかったのだと気づき、これまでニアを理由に問答無用で拒み続けてきたことに対して少し申し訳ないような気がした。 すると少し俯き気味だったシモンの背中をアスナがバシッと叩いた。 「ほら、シモンさん! いっつも天然でほんわかとしてる木乃香がどんだけ気合入れまくったか分かるでしょ!! だったらちゃんとそれに応えてあげてよね!!」 「アスナ・・・・」 そう言ってアスナは木乃香に向けてウインクした。それは互いの健闘を祈る合図だったのかもしれない。女に言われて引き下がるわけにもいかない。シモンはアスナと木乃香に向けて小さく頷いた。 「ああ、わかった。・・・・・・・そういうことらしいですよ、高畑さん? ガキも・・・・成長していくみたいですね」 「・・・・僕もネギ君たちを見ていると、そのことを実感させられるよ・・・・」 「ええ。・・・よしっ、行くか! それじゃあアスナ、・・・・お前もぶつかっていけ!!」 「ちょちょちょ、シモンさん!」 その一言で真っ赤になったアスナに背を向け、シモンは正面から木乃香を見た。 「じゃあ行くか・・・木乃香!!」 「んっ!!」 アスナとタカミチと別れ、木乃香はうれしそうに駆け足でシモンの隣に立ち、二人は並んで歩き出した。 並んで歩く二人は決して不自然には見えなかった。 魔法薬の効果もあり、シモンと木乃香が二人で並んで歩く姿は普通のカップルに見えなくも無かった。きっと周りの者にもそう思われているかもしれない。 (さて、・・・・どうしよう・・・・でも周りの人もチラチラ木乃香を見てる・・・・やっぱ美人なんだな~・・・って余計なことは考えちゃダメだ!) (うう~・・・シモンさんと・・・シモンさんとウチが並んで歩いとる・・・・う~ニヤけてまいそうや~、・・・今のウチの姿なら・・・シモンさんとカップルに見えるんかな・・・・) 互いに無言のまま互いをチラチラ見ながら黙って歩く二人。木乃香はもとより、今のシモンも少し余裕が無かった。少なくとも隣にいる美人は自分にプロポーズまでしているのである。そのことを考えると再び緊張してきた。 (ああ~もう、何やってるんだよ俺! こんなんじゃ最低だ! ちゃんといつものように振舞わないと・・・・) (アカン・・・ウチも緊張してきた・・・それに・・・シモンさんも難しい顔しとる・・・やっぱウチなんかとデートは嫌なんかな~・・・・) それぞれの心の中で思いが重なり、次第に空気が重くなる。 (ダメだ・・・無理に意識しちゃダメだ! それに大人の俺がしっかりしないでどうするんだよ! 自然体だ! そうだ・・・) (せっちゃんも勇気だしたんや・・・・ウチはウチの想いをぶつけなアカン! 積極的にや! せや・・・) ((気合だ(や)!!)) 心の中で決意した二人は立ち止まり、同時に互いの顔を見合った。 「木乃香!」 「なんやシモンさん!」 「あっちに人だかりがある! 行ってみないか! おもしろそうだよ!」 「せやな! ウチも行ってみたいわ~、ほないこか!」 「「・・・・・・・・・・・・・・」」 上辺だけの会話だった・・・・・・・。二人とも笑顔だがその顔は引きつっていた。 (俺のバカ・・・・明らかに不自然じゃないか・・・・) (う~、せっかく計画建てとったのにいきなりズレてもうた~) シモンは空を見上げて自己嫌悪して、木乃香は必死で作った予定表をこっそり握りつぶし、二人はとりあえず人だかりのある場所へと向かっていった。 ただ偶然シモンの適当な提案で立ち寄ってみた場所、なにやら舞台が設置させられて、黄色い声援があがっていた。 「なんだろう・・・」 「なんかのイベント見たいやけど・・・・・」 『さあ~、盛り上がって参りましたベストカップルコンテスト!!』 「「・・・・・なっ!?」」 突如舞台から聞こえたアナウンスに二人は肩を震わせた。 そこで行われていたのは言葉どおりのコンテストで、男女のペアが舞台で仮装したりして競い合っているようである。 優勝商品は豪華商品らしいが・・・・ (こんなものやってるなんてな・・・・危なかった・・・・) (お・・・惜しい・・・・もうちょい早ければ・・・・う~、シモンさんと出たかったな~・・・・) 既に始まっているため二人の出場は無く、ホッとするシモンと横で物凄く残念そうに落ち込む木乃香。しかし二人の顔は司会者の声で顔を上げる。 『さ~て続いてのペアはナギ&亜子ペア~! おお~っと、これはクオリティの高い美形の登場です!』 「「えっ?」」 呼ばれた名前に驚きの顔を浮かべる二人。すると舞台にはタキシード姿を来た大人バージョンのネギと生徒の和泉亜子がウエディングドレスを着て、結婚式スタイルで現れた。 その余りのレベルの高さに会場が息を呑んでしまった。 「な・・・・あのボウズは何をやってるんだ・・・・・」 「はは、ネギ君も魔法の薬飲んだんやな~」 「ったく・・・・武道会は決勝で負けたのは知ってたけど・・・・・なにやってるんだよ・・・・・」 ネギとクウネルの決勝戦をシモンは結果だけしか知らなかった。ネギの父親の問題が絡んだようだが、詳しく聞こうともしなかった。どのみち今の様子だと何も問題は無かったことだけは分かり、ため息だけをついた。 (それにしても・・・・結婚式・・・・か) 二人の姿を見つめ、シモンは何か昔を懐かしむかのように二人を見た。 「あ~ん、亜子羨ましいわ~、ウチもシモンさんと出たかったな~」 隣では木乃香が目を輝かせてウエディング姿の亜子に見惚れていた。その輝きはただ見惚れているだけではなく、憧れているようにも見えた。 (ウチもいつか・・・・) チラッと木乃香はシモンを見上げ、また直ぐに顔を真っ赤にして舞台に視線を戻した。 (あ~も~、気ぃ早すぎるわ~、・・・せやけど・・・・海の日にプロポーズするてシモンさんにも言うたし・・・・) 舞台の二人とシモンを交互に何度も見て、木乃香は益々顔を赤くしていった。 (あっ・・・・・せやけどうちの場合はウエディングドレスは着んかもしれんな~・・・・もし京都で式なら着物・・・・って・・・・シモンさんはどっちがええんやろうな~) 一人勝手に将来の妄想を広げていく木乃香。それ以前に超えなければならぬ困難があるというのに、今の彼女には頭になかった。 「なあ~、シモンさんはドレスと着物、どっちがええ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・シモンさん?」 木乃香は相変わらず大胆な発言をしていくが、なぜかシモンは舞台に目が集中していて、木乃香の言葉が耳に入っていなかった。舞台にいるネギと亜子の姿をどこか複雑そうに見ていた。 (シモンさん? ・・・・どうしたんやろ・・・・真剣にネギ君と亜子を見て・・・・はっ!? シモンさんもウチとの未来を!? ・・・・・・なわけないか~・・・・) ただ黙って舞台を見つめるシモンに木乃香は首を傾げる。 すると舞台にいるネギがパフォーマンスの一貫として亜子をお姫様抱っこし出した。 『おお~っと、伝説のお姫様抱っこです!』 ネギのパフォーマンスに観客達が沸きあがる。 「キャー、ネギ君スゴイわ~! ウチもあんなん好きな人にされたいわ~! なっ、シモン・・・・・・さん?」 木乃香は隣にいるシモンにハシャギながら声を掛けようとした。すると舞台を見つめるシモンの表情が複雑そうな表情から、一気に寂しげで切なそうな顔になった。 周りから見れば気付かない程度の変化、しかし曲がりなりにもシモンを見てきた木乃香には気付いた。 (シモンさん・・・・なんで・・・・そんな寂しそうな・・・・・) 『これは素晴らしい! シンデレラを迎えに来た王子様! まさに王道の最強結婚式です!!』 (結婚式・・・・・・結婚・・・・・・・・あっ!?) そして木乃香は全てを理解した。シモンが今何を・・・・誰のことを想い、その様な表情をしているのかを理解してしまった。 そう、今シモンが思い出しているのはあの日のことだった。 (・・・・二ア・・・・・・) 結婚式の日、互いに永遠の愛を誓った日。 そして永久の別れの日である。 木乃香はそのことを知らない。だが、シモンが誰を考えているのかは直ぐに分かってしまった。それは自分が本当に超えねばならない相手だった。 思わずスカートの裾をギュッと木乃香は握り締めた。さっきまでの心の高鳴りが一気に落とされた気がした。 だが、それでも前を向かねばならない。 (っ・・・大丈夫や・・・・そんなんずっと前から知っとったことや・・・・・・。ウチは・・・・この人を振り向かせるて決めたんや・・・、こんなんで落ち込んでたらアカン!) そして木乃香はギュッとシモンの腕を掴み取った。それに気付きようやくシモンもハッとして木乃香を見る。 すると木乃香はいつものように柔らかい笑みをシモンに向けた。 「ほな、シモンさん、ウチらは出られんみたいやし、次いこか~」 「・・・・木乃香・・・・」 「ふふ~ん、ウチな、今日のために色々と調べたんや! 今日はウチがシモンさんをエスコートしたる! まずは図書館島ツアーからや!!」 木乃香はそう言って自分の両手でシモンの腕抱きしめるように引っ張り、イベント会場に背を向けた。 (せや・・・ウチもがんばらなアカン・・・この人を・・・・ウチが幸せにするんや!) しがみ付いた腕を放さぬように握り締め、木乃香は上を向いた。 シモンも木乃香はきっと自分に気を使ってくれたのであろうことに気付いた、 (木乃香・・・・ごめんな・・・・今日はお前を正面から見るって決めたのに・・・・・・・。・・・・・俺もまだまだだな・・・・ヨーコとの戦いで弱音を吐いたのに、ガキに気を使われてる・・・・・・、いや、木乃香は俺が思ってるほどガキじゃないのかもな・・・・) 自分の腕を引っ張り前を歩く木乃香を見て、シモンは頭を振って雑念を取り払った。そして空いているほうの手で自分の頬を数発叩き。目を覚ます。 その音が木乃香にも聞こえて何事かと振り返ったらそこにはいつもと変わらぬ笑みを浮かべたシモンがいた。 「よしっ! じゃあ今日は木乃香に任せる! 俺を楽しませてくれよな!」 ニッと笑うシモン。それだけで木乃香も再び心が高鳴った。腕を抱きしめながら笑みを浮かべて力強く頷いた。 この状況を影で除く複数の人影。 「気を使われるようじゃまだまだね」 「デモ木乃香さん美人・・・・・」 「たしかにヨーコさんほどじゃないけど胸も結構成長してるね。アイツは家事全般も得意だし、いい物件なんじゃないの?」 「ぶ~う」 「その前に後をつけるのは止めません?」 何だかんだで教会からずっと尾行していたグレン団のメンバー。シモンと木乃香の様子を温かく見守っていた。ヨーコはシモンとニアの親友として。美空は妹とクラスメートとして、と言っているが、案外暇だったのである。 「なに言ってるんすか、シスターシャークティ! 私たちの家族の戦いを見守るのは私たち家族の役目っすよ!」 「・・・・その割には随分と楽しそうですね・・・・」 ビシッと親指を立ててウインクする美空を呆れた目で見るシャークティ。と言いつつ彼女も結局来ているのでお互い様である。 そしてこの場にいるのは彼女たちだけではなかった。 「まあまあ、美空殿の言い分は間違ってないでござる。やはりここは見守ることは大切でござる」 「そうです。私もお嬢様の初デートは影から見守りたいと思います」 「・・・・・・そもそも何故アナタたちまでいるのですか! 桜咲さん! 長瀬さん!」 シャークティはビシッと二人に向けて指を指した。 元々刹那は学園の仕事の告白防止の仕事のために学園を見回り、その際に楓に助力を頼んでいたのである。しかし途中で実に怪しいグレン団の女たちの尾行を目撃してしまい、気づいたら合流していたのである。 「むっ、そう言っている場合ではないでござる! 木乃香殿は無理矢理シモンさんの腕に手を回しているでござるよ!」 「うっひょ~、やるね~木乃香! 身体だけじゃなく度胸もデカクなったか?」 「お嬢様とても幸せそう・・・良かったですね。シャークティ先生、あまり騒ぐと気づかれますので、もっと静かに行動しましょう」 「いえ・・・そもそも尾行する意味など・・・・」 しかしそう言っておきながら結局帰らないのが、シャークティに女性としての心があることを証明していた。 隣で木乃香を自分たちのように面白半分とは違って、温かい眼差しで見守る刹那。まるで母親のようである。だが、刹那の気持ちも既に学園の中で周知の事実なのである。 それが少しヨーコも気になった。 「でも刹那、アンタはいいの? アンタもシモンを好きなんでしょ? さらに親友の木乃香が目の前でシモンと一緒にいて何とも思わないの?」 「えっ・・・まあ、たしかにうらやましいですけど・・・・お嬢様がとても幸せそうなので今は・・・・」 「あっでもでも~、よくよく考えりゃ三角関係っすか?」 「美空、何故うれしそうなのですか?」 「と言っても二人ともフラられているのでござるがな~」 話が急に自分に振られて戸惑う刹那。今更自分の気持ちを隠す必要は無いが、今の木乃香を温かく見守りたいと思うのも事実である。 (このちゃん・・・・がんばってな・・・・) 心の底から親友を応援する刹那。そこにシモンと木乃香への嫉妬やわだかまりもなかった。その気持ちを感じ取り、ヨーコもそれ以上は聞こうとはしなかった。 影で尾行されているとは知らずに、木乃香とシモンは純粋に学園祭を楽しんでいた。木乃香の事細かに記された計画表どおり、図書館島ツアーや、遊園地顔負けのアトラクション、何個かエヴァと初日に行ったものと被ったりもしたが、木乃香には言わなかった。 「それにしても本当に広いよな~、この学園って・・・」 一休みのためにベンチに座り身体をグッと伸ばすシモンは改めてこの学園の広大さを感じ取った。正直学校の中を未だに全て把握し切れていないのは驚きだった。 「せやろ、さすがに全部は無理やけど、まだまだこれから行く場所がいっぱいあるえ」 そう言って木乃香は手に持っている予定表を確認した。それをチラッと覗き込んだが、字が小さくなるまで細かに書かれている予定表を見て、まだまだ終わらないことにシモンは口には出さないが、少し心が重くなった。 正直シモンはかなり疲れていた。今日一日ずっと武道大会でボロボロの試合を繰り返していたのである。怪我は癒えたものの、精神的にかなりマイッテいた。だが隣でウキウキしながら計画表を眺めている木乃香を見ると何も言えなかった。 だがそれでも限界は訪れる。自分の意思とは関係なく、自然に欠伸がこみ上げてウトウトしてきた。 (やばい・・・クラクラしてきた・・・・) そうとは知らずに予定表の確認を終えた木乃香はポケットに紙を仕舞い込み、シモンを見る。 「ほなシモンさん、次・・・・・シモンさん?」 木乃香の言葉に返事は無かった。そのとき既にシモンは夢の中へと旅立ってしまった。 最初呆然としてしまったが、木乃香も慌てて頬を膨らませながらシモンを揺らす。 「もうシモンさん! デート中に居眠りなんてアカン! まだまだ行くところが・・・・・」 だが全てを言い終わる前に木乃香は揺らすのを止めた。シモンも起きる気配は無く、とうとう寝息まで聞こえてきた。 木乃香も最初怒りそうになった、しかしシモンの今日一日を思い出し、何も言うことなど出来なかったのである。 (そか・・・、シモンさんも疲れとるんやな・・・、ウチは知らんとはしゃぎ回って・・・・まだまだやな~) 木乃香は黙って隣に座りなおし、シモンの寝顔を見ながら自分の至らないところを感じ取った。そもそも半ば強引に今日の約束をこじつけて、それを疲れた身体を押してまで今日一緒に回ってくれたのだから、自分が文句を言うのは筋違いなのかもしれない。 (せやけどウチも欲張りやな~。もっと・・・・まわりたかったな~。・・・・こうゆうとこが子供なんかな~・・・) だが残念だという気持ちも捨て切れなかった。 すると木乃香はシモンとの座る距離を少しずつ詰めていった。そして少し顔を赤らめながら手を震わせながらシモンの手に重ねようとしていく。 (せやからこれぐらいは許してもらわんとな~) 眠るシモンの手に自分の手を絡めようと思ったその時、シモンの頭が倒れてきて木乃香の肩に乗った。 「シ・・・シモンさん!?」 急に自分の肩に倒れてきたシモンに木乃香は動揺しまくってしまった。 「う~、シモンさん・・・・驚いたわ~、・・・・ホンマに疲れとるんやな~・・・・」 自分に寄りかかり寝息をたてるシモン。しかし重さは気にならなかった。今はこの状況だけしか木乃香は気にならなかった。 普通は女が背の高い男の肩に寄りかかるのだが、大人の姿になった木乃香との身長差はあまりなく、シモンにとっても無理な体勢ではなく、むしろより深い眠りを誘った。だが木乃香は逆に興奮が収まらずに心臓が高鳴っていた。 (なんかええな~・・・こうゆうん・・・) 気づいたらベンチを通り過ぎる多くの人たちがこの光景を見ながらクスクス笑っていた。 木乃香も急に周りの視線に恥ずかしくなり身を竦めた。しかしその瞬間シモンの頭が木乃香の肩からずり落ちて、・・・・ 「あっ・・・・シモンさん・・・・・・」 「「「「「「おおおおお~~~~!!!!」」」」」」 シモンの頭が木乃香の太ももにダイブした。 俗に言う膝枕である。 既に絶滅したと思われた恋人たちの王道に思わず周りから歓声が上がった。 これだけ歓声が上がってもシモンは一向に起きる気配は無かった。木乃香一人、シモンの頭を膝の上で撫でながら、軽く会釈をして観客に応えた。 (アカン・・・・とろけてまいそうや・・・・・) シモンの頭をサワサワと撫でながら木乃香はシモンの寝顔をずっと眺めている。 「減点ね・・・・シモン・・・」 「いや、むしろ高得点じゃ・・・・あ~あ、木乃香真っ赤になっちゃってるよ~。とにかく写メで保存♪」 「・・・・不潔です・・・・シモンさん・・・・」 「そうでござるか? あの空間だけとてもキラキラと輝いているように見えるが・・・・」 「お嬢様、とても幸せそう・・・・よかったですね」 草葉の陰から覗く面々、反応はそれぞれである。 一度居眠りを初めたシモンにヨーコが教師の癖でチョークを投げそうになったのを全員で押さえるというハプニングがあったが、今は黙って見物していた。 「シモンはいつから無自覚であんな技を覚えたのかしら・・・・最低ね・・・」 「そうっすね~、・・・・ところでなんでシスターシャークティ、ウズウズしてるんすか?」 「えっ!? ・・・・あっ・・・いえ・・・その・・・」 「まさか・・・・木乃香がうらやましいんすか?」 「ちちち、違います!」 顔を赤くしてうろたえるシャークティ。バレバレだった・・・・。 しかし事態はさらに変化した。 「木乃香サン・・・・アニキに顔近づけテル・・・・」 「「「「なにィ!?」」」」 ココネのとんでもない一言に全員が身を乗り出した。 するとそこには眠るシモンの顔に自分の唇を近づけようとしている木乃香がいた。 (こんなん・・・・寝てる人にこんなんしたらアカン・・・せやけど・・・) 木乃香は徐々に顔をおろしていく。今すぐシモンが起きないかどうか心臓がヒヤヒヤである。しかしそれでも少しずつシモンに顔を近づけていく。 「ちょっ、あの子なんてこと・・・・・」 「こ、これは流石に黙っておけません!」 「し~っ! 落ち着いてよ、ヨーコさんもシスターシャークティも、今すんごくいいとこなんだから!」 「いくでござるか、木乃香殿!」 「こここ、このちゃん!?」 シモンは一向に起きない。邪魔しようとするものも抑えられている。木乃香の前に立ちはだかる壁は今どこにも無い・・・・・かに見えた。 あと数センチをどうしても埋めることが出来なかった。 (やっぱこんなん、アカン・・・せやけど・・・・う~~~~、生殺しや~~~) 一度顔を上げて深呼吸をし直し、もう一度トライしようとするが、まともや失敗に終わる。深呼吸しなおしては口を近づけ、再び深呼吸の繰り返しである。この光景に草葉の陰から見守っている女性陣のイライラが溜まっていくのだが、木乃香はやはり出来なかった。 「あ~もう、何やってんのよあの子は!? やるんだったらさっさとやりなさいよ!!」 「お嬢様、もう一息です!!」 「ぬぬぬぬ、しかしそのもうちょっとが厄介のようでござる」 「だあ~~、また失敗してる。何回繰り返えしゃいいんだ!!」 「これはシモンさんの気持ちを無視した行為・・・止めなければ・・・・しかし・・・・」 「皆・・・暇人・・・・・」 「ぶう・・・・」 木乃香のキスひとつで悪戦苦闘する中学生らしい反応だが、今木乃香は大人の姿のため、一同イライラしながら眺めていた。ココネとブータだけは呆れてこの光景を眺めていた。 結局木乃香の攻防はシモンが目覚める夜まで続いた・・・・・・・・・・。 この時何時間もこの光景を見ていたヨーコたちのストレスがシモンにぶつけられるのはもう少し後の話である。 シモンは夢の中だが意識だけはあった。シモンは眠りの中で木乃香たちの好意と自分の気持ちについて考えていた。 正直ニアと一緒にいたときに一生分の愛を使い切ってしまったような気がした。それゆえこうやって他の女性の好意について考える日が来るとは思わなかった。わずか一年しか経っていないのである。一生ニアだけを想い続けることだけが残された自分の唯一出来ることだと思っていた。 だが、この世界の出会いを思い起こす。家族、友、仲間、そして自分を慕ってくれる女性。僅か一年の旅路でこれだけのものに巡り会えたのである。かつての仲間たちと比べようなどとはしないが、今では自分にとって大切な者たちである。そんな中で、ニアと自分の気持ちを知りながらも、想いを伝えてくれる子達がいた。 自分はそれを拒んだ。 しかしそれでも一途な想いをぶつけてくれる。 悪い気はしない。 気持ちは痛いほど伝わっている。 嫌いなわけではない。 しかし受け入れられなかった。受け入れてしまったら、ニアが自分の中から消えてしまう、それが一番怖かったのである。 木乃香と今日一緒にいて楽しいと思った。木乃香の美しさにドキッとしてしまった。しかしどうすればいいのか自分でも分からなかった。 「う~ん・・・ふわあ・・・・・」 結局答えが分からぬまま、シモンは目を覚ました。 まだ覚醒しないままボーっとする。今の自分の状況が分かっていなかった。とてもやわらかい感触が頭部に感じた。 「ん~っと・・・俺は・・・・・」 自分が今何をやってるのかは分からない。分かるのは・・・・目を瞑って唇を自分に近づけている木乃香が目の前にいるということである。 「うわあああああああああああああああああああああああああ!?!?」 一気に目が覚めてシモンは木乃香の肩を押し上げて、慌てて飛び起きた。 「こここここ、木乃香!?」 「あっ・・・・シモンさん・・・・起きた?」 「おおお、起きたじゃなくて・・・・何をって・・・・起きた? ・・・・・そうか・・・・俺・・・・寝てたのか・・・」 なぜ今こうなっているのか未だに分からない。だが、徐々に意識がハッキリしだし、シモンの顔が引きつってきた。 (そうだ・・・俺確か木乃香と学園祭を・・・でも途中で眠くなって!?) 答えが分かったシモンはガバッと起き上がり慌ててベンチから離れて立ち上がった。 「うわああああああ!? 俺・・・・・・・その・・・・ゴメンッ!! せっかく木乃香が・・・・その・・・本当にゴメン!!」 必死になって何度もシモンは頭を下げる。いくら疲れていたとはいえ、木乃香に最低なことをしてしまったと心の底から後悔していた。だがもう遅かった、なぜならすでに空は暗く、時刻は夜に回っていた。今から予定をこなすなど、どう考えても不可能である。だからシモンはどうすることも出来ずにただ何度も謝った。 すると木乃香は首を横に振る。 「ええんよシモンさん・・・ウチは怒っとらん・・・・」 「で・・・でも・・・・」 「今日はシモンさん独り占めに出来たからな、ウチはそれで満足や!」 木乃香は本心からの笑顔をシモンに向けた。再びドキッとさせられてしまったが、木乃香の心遣いが身にしみた。 「そうか・・・でも本当にゴメン・・・・って・・・あれ?」 「どうしたん?」 「・・・・そういえば・・・・さっきなんで・・・・木乃香・・・・・俺にその・・・キスをしようと・・・」 「へっ?」 その瞬間ボンッと音を立てて木乃香の顔が真っ赤に沸騰してしまった。 「あ、あああ、あれはな、シシ、シモンさんがあんまりにも隙だらけやったから、思わず・・・・せやけどしてへんよ! あとちょっとやったんやけど苦戦してもうて・・・」 「そそ、そうか・・・俺も急に起きてゴメン・・・じゃなくて・・・・・まあ、おお・・俺も悪かったし・・・」 二人揃ってあたふたし出し、頭を下げて謝罪しあう。だがどちらも動揺しまくって口もうまく回らない。シモンも自分の責任だと思い、何度も謝罪をやめなかった。 「とにかく本当にゴメン!! 俺の責任だ・・・・」 「そんな・・・シモンさんは悪くあらへん・・・・」 「いや・・・木乃香の気持ちを知っていながら、無責任に寝ちまったのが悪い・・・本当にゴメン!」 自分の責任であることは引けずに、シモンは何度も頭を下げた。しかし木乃香も少し計画がダメになったことが残念ではあったが、それでも疲れているのに付き合ってくれたシモンの気持ちと、今日一緒に入れたことだけで満足だった。 しかしシモンは引きそうに無い。だから木乃香はあることを思いついた。 それは欲張りな要求かもしれない。しかし木乃香は言ってしまった。 「せやったら・・・ウチのお願い・・・聞いてくれる?」 「ああ、俺に出来ることだったらな・・・・」 その言葉を聞いて木乃香はゴクリと唾を飲み込み、告白したときと同じ緊張感の中で伝える。 「シモンさんに・・・キスしてええ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ・・・・・・・・」 すると木乃香はシモンが答える前にシモンの胸に飛び込み腰に手を回してきた。 そして絶対に離さないよう力強くシモンに抱きつく。 「こ・・・木乃香・・・・」 「そんなんゆうんやったら・・・・これがウチのお願いや・・・・」 見上げる木乃香の顔は真剣である。それが瞬時にシモンにも伝わった。そしてつま先を伸ばし、ゆっくりとシモンに顔を近づけていく。 「で・・・でも・・・・」 「シモンさん・・・・・・ウチに・・・ちょっとでも可能性無いんかな・・・・ニアさんには一生敵わんかな?・・・・・」 「・・・お前はお前だ! そう・・・言っただろ・・・・」 「せや・・・せやからウチは・・・・負けたない! ウチは・・・・・子供かも知れんけど・・・・好きゆう気持ちだけやったら・・・負けたない」 今度こそ本気で木乃香はシモンに顔を近づけていった。 (木乃香・・・そんなに・・・俺のことを・・・) だがシモンはどうすればいいのか分からない。たかがキス一つと言っても仮契約や親愛の類ではなく、木乃香は愛情を求めていた。 だからこそ、その想いにどうすればいいのか思いつかなかった。 (アニキ・・・こんなとき・・・アニキならどうする・・・) こんなときシモンが心の中で問いかけるのはいつものあの男。だが、それは少々人選ミスのような気もするが、このときのシモンにはそれに気づく余裕もない。 シモンの頭の中の精神世界。 すると自分一人だけの暗闇の世界に一匹の悪魔が降り立った。 悪魔の羽と尻尾を生やし、サングラスをつけた悪魔は高らかと笑いながらシモンに向かって叫んだ。 [がっはっは! 悩んでるみたいじゃねえか、ええ~? シモン!] (ア・・・アニキ!) [バカヤロウ! 俺はアニキじゃねえ! 言ってみりゃあデビルカミナ様だッ!] (やっぱ滅茶苦茶だ!?) シモンの頭の中で一匹の悪魔が囁いた。 [にしてんもだ! 情けねえ~ぞ~、シモン! 男が女に退いてどうすんだ!] (うっ・・・・でも・・・俺にはニアが・・・・) [バカヤロウ!! 据え膳食わねえのは男失格! 不能屈折のダメ漢! いい女が向こうから迫ってきてんだ! ありがたくもらっちまえ!] (で、でも俺にはニアがいる! そんなこと断じて出来ない! それに木乃香は真剣なんだよ・・・・だったら俺も場の雰囲気とかそんなもので応えるわけには・・・・・) だがそんなシモンを「やれやれ」と言った感じでデビルカミナはため息をついた。 [っか~~、おめえってやつはよ~。いいかシモン、・・・愛といい女は別腹だ! ちょいちょいっと、やっとくのも経験だ! こんなおいしい場面は滅多にねえぞ! ] (なな・・・なんだよそれー!?) とんでもない滅茶苦茶な誘惑を囁くデビルに狼狽するシモン、 しかしその時だった。暗闇の世界に一筋の光が差し込んだ。 [うおっ!? この光は・・・・天使の光!?] デビルカミナとシモンだけの精神世界に一人の天使が舞い降りた。 暗闇に包まれた世界に光をてらし白い翼を羽ばたかせる者、それは昔の出会った時のニアだった。 (ニ、ニニニ・・・ニア~~~!?) 懐かしい少女時代の二アの姿、すると天使はニコッとシモンに微笑んだ。 [ごきげんよう。私はエンジェルニアです] (エンジェル・・・・でもニアなら納得だ・・・・) 思わず精神世界で泣きそうになるシモン。するとエンジェルニアはとても温かい笑みを送ってくれた。 [シモン、・・・シモンはアニキさんじゃない。シモンはシモンの思ったとおりにすればいいと思います] (俺の・・・・思ったとおりに・・・・・) 同じようなことを昔本人に言われたような気がした。それはシモンにとっては生涯を通じて重要な言葉だった。 だが、その感動を遮るように悪魔は口を挟んできた。 [おうおうおう! 黙って聞いてりゃ言ってくれるじゃねえか! 俺はシモンの心に問いかけてんじゃねえ! 俺様が説いてるのは男としての常識だ!] [いいえ、違います! シモンの常識を決めるのはシモンなのです! 周りが決めた常識など打ち破るのがシモンなのです!] すると頭の中で天使と悪魔が喧嘩を始めた。当事者でありながらシモンはそれをハラハラしながら眺めていた。 すると天使はビシッと悪魔に向かって指を指した。 [デビルさん、アナタは間違っています! この子が真剣ならシモンはそれを真剣に考えて応えるべきなのです!] [何言ってやがる! やりてえもんはやりてえ! それが漢ってもんだ! 漢をなんだと思ってやがる! 俺たちのドリルは女の都合どおりに出来ちゃいねえんだよ!] デビルも一歩も退かずに指を天に向かって指した。 両者の意見は未だに纏まらない。そこで天使と悪魔はようやくシモンへ振り向き。 [もういい! シモン、お前が決めろ!] [もういいです! シモン、アナタが決めるのです!!] (結局それか~~!?) 再び頭を悩ませるシモン、現実世界では刻一刻と木乃香の唇が迫ってくる。 [がっはっは! 天使のお許しも出たんだ、怖いものわねえ! ほらシモン、いただいちまえ!!] (ななな、何ガンメンを奪うときみたいなノリで言ってるんだよ~~) 悪魔が高らかに笑う。 すると天使があることに気付いた。 [あっ、でもこの状況は・・・なんて言えばいいのでしょう・・・] (ニア?) [シモンは私が好きで・・・私もシモンのことが大好きで・・・でもこの子もシモンのことが好きで・・・・これは・・・・] (・・・・ニア?) 首を傾げるニア、すると疑問の答えに気付き、シモンにビシッと指を指した。 [そうです! これは浮気です!] (なッッッA○×B□△D~~~~~~!?!?) それは最強の一撃だった・・・・・・。 プクッと頬を膨らめせる昔の二アは可愛いなと思いながらも、純粋なその言葉はシモンの心に大きなダメージを与えた。 「シモンさん!?」 「ハッ!? ・・・・ゴ・・・ゴメン、少し意識が飛んでて・・・・・・」 天使の一言により、シモンは一瞬で現実に引き戻されてしまった。目の前には心配そうに顔を覗きこむ木乃香。 すると木乃香はさっきの続きを求めるかのように再び目を瞑り顔を近づけてきた。 だが今は先程と違ってシモンも冷静になれた。シモンは木乃香の両肩を掴み遠ざけた。そしてハニカンだ笑みを木乃香に送った。 「ゴメンな、・・・今日のところは・・・俺とニアの勝ちだ」 「――っ!」 「そうだ・・・・お前が真剣だからこそ・・・・まだまだまだまだ、揺るげないんだ・・・・」 そう言っていつものように笑うシモン。それが今のシモンの答えだった。すると木乃香もようやく肩の力を抜いてシモンに気の抜けた笑みを送った。 「せやろな・・・・やっぱこれ以上の背伸びはまだ早いか~・・・・」 苦笑しながらモジモジする木乃香。告白した時以上の勇気と気合を使用したため、落ち着いた途端に自身の行動が恥ずかしくなってきた。 「木乃香・・・・・・・ホントにゴメン・・・・今日のことといい・・・今といい・・・俺は本当に最低なことをしちまった・・・・」 「ううん、・・・シモンさんが真剣にウチの気持ちを考えてくれた・・・・・それだけで満足や・・・・・」 「今日のところは」とあとで付け足して木乃香はウインクした。その言葉がシモンの心に響き、シモンは少し考えたあと、ある決意をした。 「木乃香・・・・今日はこれ以上は無理だ・・・・でも・・・・今度からはもう少し・・・お前と向き合ってみようと思う・・・」 「えっ?」 木乃香は慌ててシモンを見た。そこにあるのは真剣なシモンの表情だった。 「正直俺は・・・ニアが全てだった・・・だからお前の7年後のプロポーズとかあまり考えていなかった・・・・」 それは今まで考えられなかったことだった。 「俺は一回元の世界に帰ってニアに会いに行く。・・・・でもそれからは・・・・・ニアがどうのこうのじゃない、俺が近衛木乃香をどう思っているのか、もう少しお前と向き合って考えることにするよ・・・・・」 「シモンさん・・・・」 「だからと言って、お前を好きになるとは限らない。それに木乃香だって今後他の男を好きに・・・「それは絶対あらへん!」・・・・・でも・・・・やっぱり未来はどうなるのか分からない・・・・、でも今度からはニアを理由にしたりはしない。・・・・それでも・・・いいかな?」 木乃香は拒む理由など無い。それは大きな前進であった。「俺がニアを好きでいる限り、他の誰かを好きになることは無い」と言っていたシモンにようやく少しだけ近づけたのである。可能性がゼロでは無くなったのである。それは大きな成果だった。これで少なくとも土俵の上に立つことが出来たのである。ならば後は自分をもっとシモンに知ってもらうだけである。 「今日は俺も楽しかったよ・・・。木乃香と一緒にいて・・・・楽しかった・・・・」 その言葉を聞いて木乃香はシモンに向かって満面の笑みで頷いた。 「シモンさん・・・・ありがとな・・・・」 涙が出そうになった。一度はあきらめた恋だったが、ようやく少しだけ前進できたのである。未だに片思いではあるが、木乃香はそれだけでうれしかった。 「う~ん、よしっ! ホンマは今からロマンチックなイベントが多いんやけど、今日は大人しく引き下がることにするわ~」 「そうか、・・・そうだな・・・明日も色々あるからな・・・・お互いにな」 「・・・超さんのことなん?」 「まあな、・・・木乃香には悪いけど最終日はアイツとの予定が入ってるからな~」 「む~、それやっぱうらやましいわ~、ええな~超さん」 互いに冗談めいた言葉で笑いあい、シモンは木乃香に背を向けた。 「それじゃあ、・・・・・また明日」 「ん! 必ずネギ君たちと一緒にシモンさんに会いに行くからな~」 こうして学園祭二日目が終わろうとしていた。 あきらめずに突き進んだ少女の想いが少しだけ前に進んだ日だった。 教会への帰路の途中、泣きながら走るアスナとすれ違ったが声を掛けそびれた。恐らく彼女の想いは届かなかったのだろう。しかし自分が何もしなくてもアスナも、そしてたくさんの仲間がいるのだから心配は要らないだろうと思い、アスナの背中を見送った。 後は明日を迎えるだけである。少なくともこの時はそう思っていた。 しかし超は待ってはいなかった。 間もなく本格的な大決戦が始まることに、まだシモンは気づいていなかった。 後書き。 あけましておめでとうございます。今年も気合で書いていきます。よろしくお願いします。 今回の話は最初もう少し細かにデートを書いていたのですが、そうなると長くなる上に、二話三話も書いてもしょうがないと思い、一話にまとめました。進行も滞るので・・・・ そのうち外伝などで投稿するかもしれません。 書いていて何度もシモンとニアは最高のカップルだったんだな~、何で二アは死んでしまったんだと思いました。しかし木乃香が不憫すぎたので少しだけ前進してもらいました。
https://w.atwiki.jp/boyfriendkari/pages/445.html
生徒名簿 > 若桜郁人 >[1月のカレ]若桜郁人(SR) [1月のカレ]若桜郁人(SR) 攻魅力 2308 守魅力 2131 攻M 8511 守M 7857 コスト 12 卒業祝い 20000メン [1月のカレ]若桜郁人+(SR) 攻魅力 2770 守魅力 2557 攻2M 12478 守2M 11520 コスト 12 卒業祝い 30000メン [仮初の恋人]若桜郁人(SSR) 攻魅力 3463 守魅力 3196 攻4M 18753 守4M 17311 攻3M 18332 守3M コスト 12 卒業祝い 60000メン アピール 少し待っててね……すぐに戻ってくるから。 └全タイプの攻魅力大UP ストーリー 仮初の恋人 入手方法 1月のカレPart2HOP・STEPキューピッド(2014/1/20〜2014/1/28) 思い出のカレ再会キューピッド(2014/3/13 16 00〜2014/3/24 13 59) 思い出のカレ&夜のピクニックHOP・STEPキュピ(2014/6/14 16 00〜2014/6/18 23 59) 12月1月思い出カレフォーチュンキューピッド(2015/1/20 12 00〜2014/1/23 13 59) 台詞 ボイス +... ステップ1 おしゃべりタイム 少し、出掛けようかな。 おしゃべりタイム 女の子って、買い物が好きだよね。 おしゃべりタイム 俺に何か用、かな? デート電話コメント ずいぶん可愛らしいお誘い、だね……。じゃあ、せっかくだし、乗ってみようかな。 カレ自慢アピール 少し待っててね……すぐに戻ってくるから。 ステップ2 おしゃべりタイム 休みの日はどうしてる? おしゃべりタイム 悪い虫には気をつけてね。 おしゃべりタイム 今度、ふたりで出掛けようか。 デート電話コメント 俺をデートに誘ってくれるなんて、期待してもいいのかな? ……なんてね。 カレ自慢アピール 少し待っててね……すぐに戻ってくるから。 ステップ3〜8 好感度レベルMAX もっと、自分の魅力を自覚したらどうかな? もし、わからない、なんて言うつもりなら、俺が1から教えてあげるよ……? おしゃべりタイム(ステップ3〜4) 休みの日はどうしてる? おしゃべりタイム(ステップ3〜4) 悪い虫には気をつけてね。 おしゃべりタイム(ステップ3〜4) 今度、ふたりで出掛けようか。 おしゃべりタイム(ステップ5〜7) 君の恋人は、幸せだろうね。 おしゃべりタイム(ステップ5〜7) 君をひとりで帰すのは、心配だな。 おしゃべりタイム(ステップ5〜7) 君は本当に……かわいいよね。 おしゃべりタイム(ステップ8) もう少し、近くてもいいのに。 おしゃべりタイム(ステップ8) 今日は、家まで送らせてくれる? おしゃべりタイム(ステップ8) 本当に、目が離せないよ……。 デート電話コメント(ステップ2〜4) 俺をデートに誘ってくれるなんて、期待してもいいのかな? ……なんてね。 デート電話コメント(ステップ5〜7) いいね……たまには遠出なんてどうかな? 普段は見ない景色を、君と見たいと思って。 デート電話コメント(ステップ8) 君からデートに誘ってくれるなんて、なんだかドキドキしちゃうね……? デート電話コメント(ステップ8) 雑誌に、君の好きそうな場所が載っていたんだけど……そこに行くのはどうかな? デート電話コメント(ステップ8) 君の貴重な1日を、俺が独占してもいいの? そんな幸せなこと、あってもいいのかな。 カレ自慢アピール 少し待っててね……すぐに戻ってくるから。 マイページ +... ステップ1 女の子だし……怪我には気をつけるんだよ? この季節は、風邪で熱を出す子が多いんだ。 ふふ……。また一年、よろしく……ね。 ステップ2〜3 君もインフルエンザ、気をつけなよ? しもやけ? 珍しいな……薬塗ってあげる。 冬休みは、ウイスキーの醸造所に行ったよ。 ステップ4〜5 乾燥に気をつけなよ……『唇』は特に、ね? 保健室は、暖かいからね。いつでもおいで? [名前]ちゃんの冬休みは、どうだった? ステップ6〜7 一服すると、心が落ち着くんだよね……。 ウイスキーは、身体を温めてくれるんだよ。 ん……冬の空気は、冷たいな……。 ステップ8 ごめん……ちょっとウトウトしてた……。 熱っぽい? どれ、おでこを貸してごらん? ベッドなら空いてるよ? 添い寝も欲しい? [名前]ちゃんの前では、素でいられるな。 [名前]ちゃんの指は、綺麗だよね……。 登校 +... 朝 ステップ1 おはよう。寒いね……ホットウイスキーが飲みたいな。 暗いうちから早起きだね。俺も今日は仕事で、早出だよ。 眠いなあ……保健室のベッドで寝ちゃおうかな……。 ステップ2〜4 眠気覚ましに、ちょっと一服……他の先生には内緒だよ? んー、昨日は少しだけ飲み過ぎたかな……頭痛い……。 [名前]ちゃんは朝から元気だね。若いっていいなあ……。 ステップ5〜7 俺は朝ご飯食べなくても大丈夫なんだ……君は? この季節は、布団から出るのが辛いよね……わかるよ。 野球部は朝練か……低血圧の俺には、ちょっとムリ……。 ステップ8 朝がつらくても、君に会えると思うと、起きられるんだ。 朝から保健室に寄ってくれてありがとう……うれしいよ。 寒い季節は薄着も程々に……お洒落も大事だけどね。 寒い冬も、君の笑顔で明るい気持ちになれるよ……。 雪の日は道に気をつけて。君の肌を傷つけたくないから。 放課後 ステップ1 俺の食事が、心配なの? ありがとう、大丈夫だよ。 勉強もいいけど、お昼はしっかり休まないとね……? 無理した受験生が倒れたりするからね。気が抜けないよ。 ステップ2〜4 お昼は……だいたい、水だけで十分なんだ。 お弁当を差し入れする子からは、気持ちだけ受け取るよ。 爪で健康状態がわかるよ。[名前]ちゃんは大丈夫だね。 ステップ5〜7 校庭では、昼も運動してる生徒がいるね。元気だなあ。 手荒れが気になる? 保健室にもハンドクリームあるよ? 1月は乾燥でノドを痛めやすいよ。うがい、しっかりね。 ステップ8 今日は保健室、暇でね。君とおしゃべりできてうれしい。 冬の日差しで、君の髪がキラキラ輝いてるよ……綺麗だ。 保健室は暖かいから、昼寝には最適だよ。ベッド、使う? [名前]ちゃん、お昼は保健室においで。いつでも大歓迎。 [名前]ちゃん、顔が赤いよ? ん……熱はないな……? 夜 ステップ1 今、薬の補充をしてるんだ……風邪薬が足りなくってね。 今夜は雨になるらしいから……寄り道せずに、帰りなよ? 窓から見える夕焼けが綺麗だ……明日も、晴れそうだね。 ステップ2〜4 酒屋に珍しい酒が入荷したらしい……今晩、見てくるよ。 酒は百薬の長ともいうからね……特に冬は欠かせない。 寒いと思ったら、雪か……今夜は、雪見酒、かな。 ステップ5〜7 君が大人になったら……俺の馴染みのバーに案内するよ。 寒い? ブランデー抜きの紅茶でも、入れようか? ふふ……君も、お酒に興味ある? 大人になってからね。 ステップ8 雨が降ってきたよ……傘がなければ、俺の傘に入ってく? 俺……君のおかげで、薬の効かない病気になったかな? 君が大人になるまで、待つつもりだったんだけどね……? 君と話してると、何故だか……優しい気持ちになるよ。 冬は寒いから……人肌が恋しくなるんだよね……。 デートの約束 +... ステップ1 ああ、[名前]ちゃんか。……うん、今なら大丈夫だよ。俺に何か、相談事があるのかな……? ずいぶん可愛らしいお誘い、だね……。じゃあ、せっかくだし、乗ってみようかな。 ああ、いいよ。その日は……どこか行きたいところはある? 君の好きなところに付き合うよ。 ステップ2〜4 ちょっと待ってね……。うん、もういいよ。君から電話を貰うなんて、ちょっと驚いた……かな。 俺をデートに誘ってくれるなんて、期待してもいいのかな? ……なんてね。 それじゃ、その日にしよう。高校生の喜びそうなところって、どこなの? 教えてほしいな……。 ステップ5〜7 ああ……[名前]ちゃん? 時間を持て余して飲んでたところ……うん、大丈夫だよ。どうしたの? いいね……たまには遠出なんてどうかな? 普段は見ない景色を、君と見たいと思って。 うん、その日はOK。ドライブするなら、海か山か……[名前]ちゃんは、どっちが好き? ステップ8(1) うん、今、外にいるけど。ああ、大丈夫。俺には、よく聞こえるよ……君のかわいい声がね? 君からデートに誘ってくれるなんて、なんだかドキドキしちゃうね……? いいよ。ふふ……今から楽しみだな。あ、それから、その日は……先生と生徒じゃないからね? ステップ8(2) [名前]ちゃん? ああ、もちろん大丈夫だよ。時間はたっぷりあるから……ゆっくり話そう? 雑誌に、君の好きそうな場所が載っていたんだけど……そこに行くのはどうかな? うん、いいね。……最近、君のことをよく考えるから……こういう情報に目がいくんだよね。 ステップ8(3) もちろん大丈夫だよ。もう君は、俺にとって特別な存在だから……いつでも電話していいからね? 君の貴重な1日を、俺が独占してもいいの? そんな幸せなこと、あってもいいのかな。 ああ、その日は必ず空けるよ。君と過ごす大切な1日だから……素敵な思い出を作ろう、ね? デートコメント +... お待たせ。ああ、今日の俺は君の『恋人』役だから。先生って言うのは……駄目だよ? さ、腕を組む? それとも、俺が肩を抱いて歩こうか? ふふ……恥ずかしがらないで。 カレ自慢 +... 対決画面 ステップ1 仕方ないね……相手してあげる。 ステップ2〜4 無理しない方がいいよ……? ステップ5〜7 ……悪いけど、負けないよ? ステップ8 君のために……勝つよ。 勝利 ステップ1 他人のデートを邪魔するなんて、野暮な話だよね。これで反省してくれればいいけど。 ステップ2〜3 [名前]ちゃん、待たせてごめん。とんだ邪魔が入ったけど……次の場所へ行こう? ステップ4〜5 君みたいなかわいい女の子を連れてると、妬まれるのかな……ま、名誉なことだけど。 ステップ6〜7 君と過ごす時間は、一瞬一瞬が、本当に大切だからね……すぐに終わらせたよ。 ステップ8 勝てたのは多分……君のおかげだよ。やっぱり君は、俺にとって特別な存在だね。 ステップ8 今日は君と『恋人同士』として過ごしたいからね。彼氏としては、張り切らなきゃ。 敗北 ステップ1 しまった、恥ずかしいところを見せちゃったね。ちょっと、考え事をしてたよ……。 ステップ2〜3 負けか……悲しませて、申し訳なかったね。大事な、君とのデートなのに……。 ステップ4〜5 せっかくの時間を気まずくさせてしまったね……。お詫びに、何か買ってあげるよ? ステップ6〜7 まいったな……君の前では、頼れる大人を演じたかったんだけど。……ごめんね? ステップ8 言っただろ? 今日は俺に任せてって。……ここからが大人の経験の見せどころだよ。 ステップ8 強いね……。でも今日の俺は、君の『恋人』だからね。これくらいでは、諦めないよ? 告白タイム +... [部分編集] 戦闘中台詞 ステップ1 ステップ2~7 ステップ8 勝利 ステップ1 ステップ2~7 ステップ8 敗北 ステップ1 ステップ2~7 ステップ8 アルバイト +... ステップ1 たまにはアルバイトも悪くないね。おかげで君と一緒にいられる時間が増えた……。 ステップ2〜7 年代物の酒は、結構値が張るからね……ちょうどいい副業かな。他の子には内緒だよ。 ステップ8 君と一緒にいると、時間が過ぎるのが早いね。楽しい時間は、あっという間だ……。 好感度MAX +... 君の無垢な可憐さは、どこにいても自然と人の目を集めてしまうみたいだね……? 君が魅力的なのは本当のことだけれど……。ああいう勘違いした輩は、ちょっと困るね。 君の可愛さを誰よりよく理解しているのは、俺だと思うけれど……そんな俺から、忠告。 もっと、自分の魅力を自覚したらどうかな? もし、わからない、なんて言うつもりなら、俺が1から教えてあげるよ……?
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■シスター・プリンセス 監督(13話~) ■関連タイトル シスター・プリンセス 15th Anniversary Blu-ray BOX 初回限定版
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生年月日 1975年5月23日 身長 181cm 体重 75kg
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ここを編集 ■六畳間の侵略者!? #4・9 予告スタッフ ■劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女 作画監督(平田和也、山吉一幸、田村正文、直木祥子、前原薫、大槻南雄、船越麻友美、今田茜、鎌倉宏也、古谷梨絵、出野喜則、松永辰、櫛渕まなぶ、青木慎平、藤岡三徳、中村進也、正木優太、長田雄樹、悲田院みお、上田彩朔、櫻井招郎、渡部桂太、笛木優奈、原口渉、松田萌、松浦里美、井本由紀、服部憲知、本田創一、佐藤好、片山敬介、堀光明、武本大樹、北島勇樹、宇都木勇、柳瀬譲二、渡辺大貴、寿夢龍、松井京介、髙橋瑞紀、木下由美子、明光、小松香苗、西尾聡美、井上真秀、渡辺一平太、永田正美、武志鵬、謝宛倩、魏旭龙、STUDIO MASSKET、studio gram、reboot、ONE ORDER、24FPS、Studio Ever Green、GETSUMENと共同) ■迷宮ブラックカンパニー 作画監督 10(澤・古・大・直・青・渡・中・川・今・t・清・王・周・趙・姜・劉・李) 12(平・直・船・古・鎌・前・本・松・中・髙・瀬・趙) ■Deep Insanity THE LOST CHILD 作画監督 7(本・片・井・三・直・R・S・ワ) 11(三・武・本・川・櫻・R・セ・ワ・S・R・B) ■関連タイトル 六畳間の侵略者!? 全話いっき見ブルーレイ rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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2スレ目 465 あの矢印がこちらに向いたらどんな感じだろう。 柴崎にとってそれは未知の物で、そして馬鹿馬鹿しいもので、けれどだからこそ憧れた。 あんな風にまっすぐに思われるのはどんな感じだろう。 滑稽なくらいに純粋に誰かを思うその先に、自分がいたらと想像するのはもう柴崎の癖のようなものだ。 あれが欲しい。あの人が、ではなくあの感情が。 だから彼女の恋はいつも歪んでいて、そして少々土臭かった。 「昔、堂上教官が少し好きだったのよ」 何で言おうと思ったか、多分言わなければならないと自分の中で何かが叫んだからだ。初めて夜を共にする相手にいきなりこんなことを言い出すのは違う気もしたが、言っておかなければならない気がしたのも本当だ。 言われた相手は柴崎の服をくつろげる手を止めて、真意を探るように目を合わせてきた。それをまっすぐ見つけ返して彼女はもう一度繰り返す。 「あの人が好きだったの」 自分の言葉に自分で納得するのが妙な感じだった。そうか。 あたし、堂上教官が好きだったんだ。 「笠原しか見てないから、堂上教官が好きだった。……軽蔑する?」 この聞き方は卑怯だと思いながら、それでも問わずに入られなかった。途中で止まったままの手塚の指が怖い。大事にすると言った彼がそのまま離れていってしまったら、そうしたらきっともう恋は出来ない。 「……いや」 先に目を逸らしたのは手塚だった。ふいと顔を背け、止まっていた右手を上げて柴崎の頭にそっと触れる。ぽんぽんと軽く二度叩くのは、今話題になっている上官が恋人を慰めるための手段だ。 「よく引っかからないでくれたと一正に感謝したい。心から」 その言葉に柴崎は思わず笑う。くすくすともれた声に釣られたように手塚が静かに唇を寄せてきた。 「……んっ」 「……本当に」 深くなるキスの隙間で、手塚が小さく何かを呟いた。至近距離だからこそ聞き取れたその言葉に柴崎は耳をすます。 「本当に、おまえ寂しかったんだな……」 よく頑張ったなと、まるきり見当違いの違いの誉め言葉に、けれど彼女の目に涙の膜が張られた。こらえようと眉間に力を入れかけて、そうだこいつの前ではこらえなくていいのだと思い出す。抵抗なく溢れた涙はそのまま柴崎のこめかみを通ってシーツに染みた。 目の前の彼が笠原に交際を申し込んだ時、なんだそりゃと呆れながらも少しだけ笠原を焚きつけた。揺れないと分かっていながら堂上にそれを告げて、動揺した隙に付け込んだ。 堂上の感情は翻らない、翻ったらきっと自分は落胆する、それでもとどこかで期待して、恐れて、あっけらかんと告げた好意は案の定あっけらかんと拒否された。 そして、柴崎はその拒絶に安堵した。 堂上を軽蔑せずにすんで、思えばもう気を許していた笠原を傷つけずにすんだから。 それでも胸が痛かったのは、きっと本当に自分が堂上に恋をしていたからだ。 それがどれだけ間違っていても、それでも恋は恋だ。 「……ん、ぅ」 そろそろと触れてくる指と唇に逆に焦らされながら柴崎はひたすら泣き続ける。ふるふると頭を振れば髪と一緒に涙が散った。泣くなとどこか困ったように目じりを拭う手を逆に捕まえて、柴崎は自分の上にいる手塚を見上げる。ねえ、とあげた声は興奮と羞恥に濡れていた。 「壊れないわよ」 「けど、おまえ」 「いいから」 それでもそっと扱うのをやめない指に、柴崎はだから、と語気を強めた。 「じれったくて死にそうだって言ってんの」 手塚が息を呑んで押し黙り、次の瞬間には先ほどとは打って変わった強さで抱きしめてくる。ようやく手加減なく触れてきた肌に声を上げながら柴崎は身をよじらせた。 耳元で自分を呼ぶ彼の声にさらに涙が散った。 ずっとこれが欲しかったのだ。 この感情が、ではなくこの人が。 自分を大事にしてくれる、自分の大事な人が。
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スーパーマリオRPG編 (ボス撃破後、ほぼ確実に)「よわっ」 (海の男に対して)「手紙よりなんかアイテムくれよ」 (バーレル火山におけるヒノピオの商売魂に対して)「コンビニみてーだなお前www」 (ボールソリティアにて、ルールがわからずブロスに八つ当たり)「(BGMの)リズム取ってんじゃねーよバカヤロー」 Q.今回の冒険の敵は? A.ルイージ Q.レベルアップ画面で踊っている花の数は? A.パンジー (タル数えにて)スレ住民「まぁ実は数えてる時にカーソルをデスクトップの方でクリックすれば画面だけ見れて(ry」→涼しい顔して使用、正解→「楽勝www」 (同上)「どうせ最初は14だろーwwwwwwww」→不正解 (推理問題にて、毎回答えは同じだと思い込みながら)「違うの?あっ、ビリから数えるのか!紛らわしいなぁ・・・」※そういう問題ではありません挙句の果てに、「台詞ランダム!?ランダムか!!!なんだそういうことかよ!」とのたまう主。気づくの遅すぎです。 「え?なんとかだま系は売った方がいいの?」→こんぺいとうも売る 「こんぺいとう」は敵全体に200ダメージ(固定)を与える強力なアイテム。 「うわ!なんだお前!!!カジオーか!!!!」※カリバーです (子供に対して)「オイ花火よこせェ!」 (クリスタラー戦、肥満装甲により要塞と化したピーチ出陣)「これもうピーチ一人でスターの卵連打でよくね?」→調子に乗って連射→HPを確認しておらず、通常攻撃被弾で要塞、轟沈。さらにゲーム速度を速めていたので、何故全滅したのかすらわからず、しばらくセーブポイントの前で呆然。 (量産型に対して)「お前らもうザコ扱いなんか、情けねぇなァ」 (クッパで逃げられなかった時)「あークッパの脚力じゃ無理か」 (ドルトリンク・メーテルリンク戦)「カモがネギしょってきた!?おまえどこ見てんのや」※いいえ、それは諺です (クレーンに吊り上げられるマロを見て)「お前もういらないってwwww」 (ラスボス前にキノピオの所へアイテム補充に戻った時、もう一本道をあるのを忘れて)「いねーしあの馬鹿、帰ったか」 (カジオー最終形態を見て)「これが真の姿か・・・みっともねェなァ、マーブルコンピューターみてェなヤローだ」 (ED中)「ついでにクッパも殺しちまえばいいのにな」「(ジョナサンに)お前誰や」 (苦戦の末クリスタラー撃破後、やっぱり)「 よ わ っ 」
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梓「先輩達が殴り合ったりしてるんでしょ?」 純「そうだよ!憂が止めようとしてるんだけど、全然駄目なんだよ」 澪「あいつら・・・!」 紬「予想を裏切らない二人ね」 梓「先輩!」 律「う・・・。よし、みんなで行こう。な?」 純「なんでもいいから早くー!」 律「ごめんごめん。よし。んじゃ行くぞ!」 澪「あぁ!」ヒラヒラ 紬「急ぎましょう!」ヒラヒラ 梓「純!案内して!」ヒラヒラ 純「オーケー!こっちだよ!」ダッ 律「おう!」ダッ カンカンカンカン・・・! 純「場所は3年生の廊下です」 律「そうか。人目も憚らず何をしてんだ、あいつらは・・・」 純「なんていうか、律先輩ってやっぱり部長なんですね」 律「へ?なに?急に」 純「ほら、今もこうして仲間のために走ってるじゃないですか」 律「当たり前だろー?な、みんな?」クルッ シーン 律「誰もいない!!?」 純「え?最初から誰もついてきてませんでしたよ?」 律「」 純「みんな手を振って見送ってましたし」 律「道理であいつらのセリフの後がやけにヒラヒラしてたワケだ!」 教室 和「ねぇ、さっきのなんなの?」 パシッ 唯「和ちゃんこそあれはやりすぎじゃないのかな?」 パシッ 和「何言ってるのよ、最初に手を出してきたのは唯の方でしょ?」 パシーン 唯「そうだっけ?よく覚えてないや」アハハ パシーン 律「な、なぁ・・・」 純「なんですか?」 律「さすがにあの中に割って入るのはちょっと」 純「えぇぇぇ・・・」 律「なんであいつら笑顔でビンタし合ってるんだよ、絵的に怖すぎるだろ」 憂「全く、困ったものですよねー」 律「憂ちゃん!?」 憂「あ、こんにちは。お昼ぶりですね」ニコッ 律「んあ、あぁ。それよりこれは・・・?」 憂「さっき帰る前にお姉ちゃんのとこに寄ったんです」 律「唯のところに?」 憂「はい。お弁当箱だけ私が持って帰ろうと思ったんですよ」 律「なるほどな。それで?」 憂「私がこの教室に来たときにはもう叩き合ってました」 律「なっ」 純「怖いよね。憂がいくら話しかけても無視だもん」 憂「うん。エキサイトしてるのはわかるけど、ちょっと寂しいな」 律「いや、エキサイトとかそういう問題じゃないだろ」 憂「え?」 律「え?」 憂「和さんも普段は大人だけど、お姉ちゃんのことになると周りが見えなくなっちゃうみたいで・・・」 律「・・・憂ちゃん、聞いてくれ」 憂「なんですか?」 律「私は唯達が喧嘩か何かしてるんじゃないかと心配してるんだけど・・・」 憂「喧嘩?それはないですよー」アハハ 律「そうなのか?」 純「じゃあなんで二人は叩き合ってるの?」 憂「じゃれてるだけだよ」 律「度が過ぎるだろ」 憂「あっ。でも、確かに喧嘩と言えば喧嘩かも」 律「ほら、やっぱり喧嘩じゃないk」 憂「と言っても、悪い喧嘩じゃないですよ」 純「喧嘩にいいも悪いもないでしょ」 憂「なんていうのかな、痴話喧嘩みたいな」 律「ち、痴話喧嘩・・・?」 憂「なんていうか、お姉ちゃんも」 スパーン!! 律憂純「!?!?!?」 和「ったいわね・・・今のは効いたわ」 唯「そう?ごめんね」 律「お、おい・・・お前ら」 スパーン!! 唯「あぅ、ったぁ・・・」 和「お返し」 純「あの、二人とも?」 唯「お返しっておかしいよ。元々和ちゃんが悪いんだから。私が叩いてそれでおしまいでしょ?」 和「あんたこそおかしいわよ。先に仕掛けてきたのはどっちよ」 律「おい、憂ちゃん。これのどこが『悪くない喧嘩』なんだ?」 憂「う、うーん・・・あはは」 純「ちょっと、笑って誤魔化さないでよ」 憂「お姉ちゃん!和さん!」 唯「・・・何?」 和「後ででいい?」 憂「駄目だよ!律さんも純ちゃんも戸惑ってるでしょ?」 唯「・・・」 憂「どうしてもって言うなら続きは家でしてください。うちなら私とお姉ちゃんしかいませんから」 和「結構よ。私は唯にわかってもらいたかっただけよ」 憂「でも・・・」 律「なぁ」 純「なんですか?」 律「私、ここに来た意味あるか?」 純「あまりないですね」 律「お前友達少ないだろ」 純「よく言われます」 帰り道 律「・・・」 澪「おーい、律?」 律「なんだよ」 澪「さっきから元気ないぞ?」 律「そんなことないよ」 澪「いや、あるって。どうしたんだ?」 律「澪達が唯と和の喧嘩を一緒に止めてくれなかったから」 澪「あ、いやぁ・・・あはは。それは、本当にごめん」 律「冗談だよ」 澪「え?」 律「唯と和の喧嘩、どうにかなんないかなーと思って」 澪「そのことか。私も気になるけど、二人とも『普通だよ?』なんて言うからそれ以上突っ込めないんだよな」 律「あぁ。でも、ここまで来るとそうも言ってられないだろ?」 澪「そうだけど・・・」 律「唯、口の中切れてたぞ?」 澪「おおお思い出させるなよ!あれは、本当に痛そうだったな・・・」 律「憂ちゃんはじゃれてるなんて言ってたけど、やっぱ変だって」 澪「だよなー」 律「いつからだっけ、二人があんな風になったの」 澪「・・・一ヶ月くらい前だったと思う」 律「最初はちょっと小突くくらいだったよな」 澪「あぁ。あの時は唯に『澪ちゃんとりっちゃんはやりすぎだよー』なんて笑われたけど・・・」 律「やりすぎなのは唯達だよな。流石にあれはちょっと・・・」 澪「何か理由があるみたいだよな」 律「あぁ、憂ちゃんが事情を知ってそうなんだ」 澪「そうなのか?」 律「うん。上手くはぐらかされちゃったけどな」 澪「・・・」 律「私達は元々叩いたりするコミュニケーションがあったけど、唯達は急にだもんな」 澪「うーん、唯達に聞いても駄目っぽいし。憂ちゃんに聞いてみるか」 律「それしかないな。・・・唯は和がいないと普段どおりっていうのが逆に性質悪いんだよな」 澪「私達に内緒にしたいことでもあるのかな」 律「うーん、どうだろ」 澪「そうだとしたら勝手に憂ちゃんに探り入れる様な真似すべきじゃないんじゃないか?」 律「じゃあどうするんだよ」 澪「うっ、それは・・・」 律「ずーっと黙って見てろっていうのか?友達が怪我しても?」 澪「そ、そうは言ってないだろ!?」 律「じゃあ何が言いたいんだよ」 澪「だから・・・どうして喧嘩するのか、唯と和の口から聞いた方がいい、と思う」 律「それが出来たらそうしてるだろ」 澪「憂ちゃんに聞くのが一番早いんだろうけど、それは最終手段だ。正直、私達も二人のそれをスルーしてたところあっただろ?」 律「う、まぁな。特に最初はふざけてるのかなーくらいにしか思ってなかったよ」 澪「だろ?それが少しずつエスカレートしてこうなってるんだ。私達はまだ打つ手を全て打ったとは言えない」 律「確かに考えればもう少しマシな方法が思いつくかもな」 澪「あぁ。梓やムギにも言って真剣に考えてみようよ」 律「おっけー」 澪「それじゃ、私帰るな」 律「おう。家の前で長々と喋っちゃったな」 澪「いいよ。それじゃな」 律「ん。梓とムギには私から後でメールでもしとくよ」 なかのけ 梓「ふぅ、さっぱりした」フキフキ 梓「暑い・・・部屋着着たくないなぁ」 梓「ま、そういうワケにもいかないんだけど・・・」 梓「・・・」モソモソ 梓「あっつ・・・」 ピピピンピン♪ 梓「あれ?メール?」 梓「誰だろ」ピッ 梓「律先輩・・・?」 『よっ!最近の唯と和、どう見てもおかしいよな? 私達でどうにかあの二人を止めないか?今まで軽く見てたけど、 ここら辺で止めてやらないとマズイと思うんだ。』 梓「・・・律先輩」 梓「たまにはあの人もいい事言うんですね」 梓「確かに、このところの二人はおかしい」 梓「でも、止めるってどうやって・・・?」 梓「うーん・・・律先輩に電話しようかな」 ムギの家 紬「それじゃ、おやすみなさい」 斉藤「はい。おやすみなさいお嬢様」 バタンッ 紬「ふぅ。明日の時間割は・・・」 紬「・・・」ゴソゴソ 紬「・・・!」 紬「ケータイが光ってる?」スクッ ピロピンロピ♪ 紬「あら、またメール?」トテトテ 紬「誰かしら・・・?」カチャ 紬「唯ちゃん?」ピッ 紬「こんな時間にどうしたのかしら」 『和ちゃん、私・・・やっぱり無理だよ』 紬「・・・?」 紬「これは、何かしら・・・」 紬「和ちゃん?間違って私に送っちゃったのかな?」 紬「・・・」 紬「あ、そういえば最初にケータイが光ってたのは誰からだったのかしら」 紬「・・・あ、りっちゃんだ」 紬「私達でなんとか、か。・・・うん、してあげたい」 紬「このメールの件は、りっちゃんに言ったほうがいいのかな」 紬「『無理だよ』って、どういうこと・・・?」 紬「うーん」 プルルルル! 紬「きゃああ!!」 紬「で、電話・・・!?」 紬「あ、唯ちゃんからだわ!」 紬「ど、どうしよう・・・」 紬(この電話に出たらきっと『今のメールのことは忘れて!あと内緒にしてね!』ってなんて言われる。 それを言われたら黙ってるしかないわ。つまり、この電話には出ない方がいい・・・? でも友達の電話を無視するなんて・・・。だけどこのメールは『最近の二人はやっぱり 何かしら理由があってああいうコミュニケーションを取っているんだ』と証明する重要なもの。 りっちゃん達に報告したい、けど) 紬「あぁもう!やっぱり友達の電話を無視するなんて出来ない!」ピッ 紬「もしもし、唯ちゃん!?」 「残念、ハズレ」 紬「・・・え?」 和「私よ、和」 紬「あれ?どうしたの?」 和「唯が間違って変なメール送ったでしょう?」 紬「あ、う、うん・・・あれって」 和「そのことなんだけど、なんでもないから気にしないで」 紬「え、ちょっと待って」 和「それじゃ」 紬「待ってってば!」 和「!?」 紬「そうやってはぐらかそうとしても駄目よ」 和「・・・」 紬「ねぇ、何があったの?最近の二人は、傍から見てても変よ?」 和「それは、言えないわ」 紬「どうして?」 和「・・・」 紬「どうして唯ちゃんのケータイから電話してきてるの?今一緒にいるの?」 和「それも言えない」 紬「言わなくてもわかるわよ。わからないから聞いてるんじゃないの、わかってるけど確認してるの」 和「え・・・?」 紬「一緒にいるの?っていう聞き方が悪かったかしら。言い直すわ。一緒にいるんでしょ?」 和「・・・えぇ、そうよ。ムギには敵わないわね」 紬「また喧嘩してるの?」 和「喧嘩なんて、してないわ」 紬「さっきね、りっちゃんからメールがきたの」 和「律から?」 紬「えぇ。二人の様子がおかしいから、なんとかしたいって」 和「そう・・・みんなに迷惑かけちゃったわね」 紬「迷惑なんかじゃないわ。私達は心配してるの」 和「えぇ、わかってるわ」 紬「何があったの?」 和「・・・」 3
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お前の家(後編) 19KB 愛で いじめ 虐待 観察 差別・格差 仲違い 妬み お家宣言 家族崩壊 親子喧嘩 共食い 番い 野良ゆ 赤ゆ 透明な箱 現代 虐待人間 うんしー あー、いや!長いのやっぱ嫌や! 「ゆっぐじじないで、ででごいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「れいぶもうやめでよおおおおおおお!!」 「きょきょからでられにゃいきゃらこまっちぇるんでしょ!ばきゃ!」 「おちびちゃんもやめでえええええええ!!」 「ばかとはなんだああああああああああ!!ころすうううううううううううう!!」 「もういやあああああああああ!!おうぢがえるうううううううううう!!」 「何言ってんだよ、お前の家はここだろ?」 「「「ゆ!?」」」 「ゆっ…ゆっ…」 「さてさて、ゆっくりしてるれいむちゃんに何やってるのかな?」 「ごいづはぜんぜんゆっぐりじでないだろおおおおおおおおおおおおお!!!ごはんよごぜええええええええ!!!」 「おねがいでずうううううううう!!ごはんざんなぐで、れいぶはいらいらじでるんでずううううう!!だがら」 「だから餌を頂戴か。」 「ぞうでずううううううううう!!おねがいじばず!なんでもじばずがら!!」 「いいがらよごぜえええええええええええ!!」 「じゃあ、ゆっくりしてよ!」 「はあああああああああああああああ!?れいぶはゆっぐりしでるだろおおおおおおお!!!」 「じぇんじぇんゆっくちしちぇにゃいよ…」 「おぢびぢゃんもうやべでえええええええええ!!ぢょうはづはゆっぐじでぎないよおおおおおおおおお!!」 「やっぱ駄目だね。全然ゆっくりしてないよ。お前らの餌はあれのまんまだな。」 「「「ゆ!?」」」 俊明の指さす方向には、しーしー混じりのうんうんがあった。 時間もそれなりに経ってるせいか、より一層とグロテスクな見た目と臭いになっていた。 「ぞ、ぞんな…む、むぢゃいわないで…」 「ゆっがああああああああああああああ!!ぐぞじじいごろじでやるうううううう!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり。とらぁ!!」 「ゆぼべぇええええええええええええええええええ!!!」 「れいぶううううううううううううううううう!!!?」 「ゆぅ…じぇんじぇんゆっくちしちぇにゃいよ……」 親れいむが俊明に向かって体当たりしようと、突進してきた。だが俊明は体当たりを受けることなく、親れいむを蹴り飛ばした。 蹴り飛ばした先には、うんうんとしーしーがあった。親れいむは見事に直撃し、涙と汚物混じりの様相を呈している。 「ゆぐっ…ゆぐっ…どぼぢで…どぼぢでゆっぐじざぜでぐれないの…れいぶなにがわるいごどじだ?…」 「れいぶうううううううう!!…ゆ!?、ぐ、ぐざい…ご、ごっぢごないでええええええええええ!!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!!?」 「き、きちゃにゃい…」 「ゆっ…ゆっ…ゆっ…」 迫る親れいむから逃げ惑う親まりさ。その光景を白い目で見ている赤れいむ。 ますますゆっくりできない事態となってしまった。それを俊明が笑う。 「アハハハハ!!なんだよ!やっぱり、ゆっくりしてないじゃないか!!」 「ぞんなごどないぼん…ゆっぐじじでるもん……まじざぁ…どぼぢでにげるのお…?」 「うんうんどが、づいでるがらでじょおおおおおおおお!!ごっぢごないでえええええええええ!!」 「ゆ…うんうん…?………ゆげえええええええええ!!ぐざいいいいいいいいい!!だずげでええええええええええ!!!」 「ゆぎゃあああああああああああ!!ごっぢごないでえええええええええええ!!」 「ぐざいいいいいいいいいい!!どっでええええええええええええ!!」 「にゃ、にゃんにゃのこりぇは…」 「な!お前の家族って、ゆっくりしてないだろ!!」 「ほ、ほんちょぢゃよ…きょ、きょれはひぢょいよ……」 「ゆっ…ゆっ…」 汚物に塗れた状態で、親まりさを追いかけ回す親れいむ。痙攣を続ける赤まりさ。その様相に呆れる赤れいむ。 自分の家族は全くゆっくりしていない。いや、赤まりさは未だ救いがあるだろうが、両親は…。 そのように思っていた。グルグルと円を描くように追いかけっこを続けていると、親れいむの軌道が徐々にずれてきた。 「ゆぎゃあああああああああああ!!ごっぢごないでえええええええええええ!!うんうんれいぶはゆっぐじでぎないいいいいい!!」 「れいぶはうんうんじゃないでじょおおおおおおお!!どっでええええええええ!!ごれどっでええええええええ!!」 徐々に、徐々に円周とはいえない軌道になる。そして赤れいむを更に呆れさせる事態が起こった。 「ゆぎぎゃああああああああああああ!!ぐるなあああああああああ!!ぐぞれいぶぐるなあああああああああ!!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!れいぶはぐぞじゃ…ゆああああああああああ!!おぢびぢゃんどいでえええええええ!!」 「ゆっ…ゆっ…ゆっ…」 「ゆがっ!!?」 「ゆぴゃぁっ!!」 衝突した。汚物は赤まりさにも降り注ぎ…汚物親子と相成った。この激臭に刺激されて、赤まりさが意識を取り戻した。 「ゆ…ゆぅ…?」 「ゆぎぎ…お、おぢびぢゃん…だ、だいじょうぶ…」 「おきゃあしゃん…きょきょどきょ…?…ゆ…ゆううううううう!?ぐ、ぐじゃいいいいいいいいいい!!!ゆっぐじでぎないいいいいいいい!!!」 「ゆ!?ゆああああああああああ!!お、おぢびぢゃんがああああああああ!!」 「ゆうううううううううう!?お、おもいぢゃしぢゃよ!ごのぐじょおや!まりじゃをいじめぢゃあげぐ、うんうんまぢぇ…ゆげぇ…」 「はいぢゃだめええええええええええ!!れいぶうううううううううう!!なにやっでるんだああああああああ!!!」 「どぼぢでれいぶのぜいにずるのおおおおおおおおおおおおお!!?いまのはじこでじょおおおおおおおお!!」 「ゆげぇ…ゆげぇ…ぐ、ぐじゃい…ごっぢぎゅるにゃ…く、くしょおや…」 「ゆっがああああああああああああ!!まだおまえはぞんなごどいうううううう!!ぜいざいだよおおおおおお!!」 「ゆぴぃ!ゆきゃあああああああ!!ゆぎゅっ!…ゆっ…ゆっ…ゆっ…」 「やべろおおおおおおおおおおおおおおお!!まじざにぞっぐりのおぢびぢゃんにいじわるずるなああああああああ!!」 「ゆぎいいいいいいいい!!い、いだいでじょおおおおおおおお!!なにずるのおおおおおおお!!」 「れいぶがおぢびぢゃんにいじわる…ゆ、ぐ、ぐざいいいいいいいいいいい!!!」 糞親呼ばわりする赤まりさにピコピコで、折檻を加えた。衝突の直後までは一瞬ながら心配したものだが。 糞親呼ばわりしただけで、このざまだ。我慢の限界を迎えた親まりさが、親れいむに体当たりする。 すると当然、身に纏った汚物は親まりさにも付着するわけで…。 「「ゆっぐじでぎないいいいいいいいいいいい!!」」 「ゆっ…ゆっ…く、くしゃい…くしゃい…ゆっ…」 「にゃ、にゃにこりぇ…きょんなやちゅらから、れいみゅはうまれちゃにゃんちぇ…」 「あはは!あんな、うんうん塗れの奴等と家族だなんて可哀想だな!じゃ、水もチョコもあるみたいだから俺は出て行くよ!」 「「まっでえええええええええええ!!うんうんなんどがじでえええええええ!! ごはんざんもぢょうだああああああい!いっばいでいいよおおおおおお!!!」」 「いちゃい…くしゃい…もうやぢゃ…おうちかえりゅ…」 「嫌だ。」 「「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおお!!?」」 「ゆゆ!?どぼちちぇ、みえにゃいかべしゃん、まぢゃあるにょおおおおおお!?」 ドアが閉まり俊明は部屋から出て行ってしまった。 結局、この日はそれだけで終わってしまった。 「むーちゃむーちゃ…ちあわちぇー!!」 「ゆ…れいみゅばっかち、ぢゅるいよ…」 「ゆ…ぎょめんにぇ…できりぇば、まりしゃにもあげちゃいよ…」 「ゆぅ…おにゃかへっちゃ…のぢょもかわいちゃよ…」 「おちびちゃん…おとうさんがぺーろぺーろして」 「やめりょおおおおおおおおお!!きょっちくりゅにゃああああああああ!!」 「うんうんおちょーしゃんも、うんうんおきゃあしゃんみょこっちくりゅにゃ!くしゃい!!」 「ゆがーん…どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!!!?」 「ゆんっ!いいんだよまりさ!あんなやつら、れいむのおちびちゃんなんかじゃないよ!!ぷんぷん!」 「…れいぶもごっぢごないでね…」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおお!!?」 結局、関係は崩れてしまった。こうなると持ち直す事は難しい。 … カタカタとキーボードを打つ音がする。俊明だ。 「うんうん…いいね、これで今月の分は賄えるや!」 俊明はテレビ番組製作会社に映像を送りつけているのである。俊明は、これで生計を立てている。 製作会社は『ゆっくりできない~もうおうちかえる!~』という、虐待番組である。 俊明の送る映像は、そこそこ視聴率が高い。定評があり、この番組の動画投稿者としては常連に名を連ねている。 生ぬるいが、時折コメディのようなアクシデントが起こるのが、視聴者の笑いと人気を誘った。 今回の"うんうん地獄"は、製作会社から好評だという。俊明はその返事を書いていたのだ。 「よし、じゃあ今日はこれでいいか。」 俊明は眠りに就いた。 … そして翌日、俊明は部屋に踏み入る。 「よお、おはよう!お前ら元気か!?」 「ゆっくちおはよう…ゆ…まりしゃが、げんきにゃいよ…」 「ぎょはん…おみじゅ…おにゃか……ゆぅ…」 「う、うごげない…ごはん…」 「ゆっぐじ…ぐざい…ぐざいごはん…」 見れば確かに赤まりさは項垂れている。もっとも赤まりさだけでなく、両親もそうだが。 両親は、うんうんを殆ど身に纏っていなかった。代わりに床に餡子が染みついている。どうも擦り落としたようだ。 「ふーん、まぁ、ゆっくりしてないから仕方ないよね!じゃ、水とチョコ用意したから食べてね!」 「ゆ…むーちゃむーちゃ…ち、ちあわちぇえええええ!!」 「じゅ、じゅるい…」 「ゆ…まりしゃにも、ぎょはんしゃんあげちぇにぇ!」 「嫌ぢゃよ!ゆっくちしちぇにゃい、ゆっくちにあげる餌はにゃいよ!ふひひっ!」 「しょんにゃあ…」 「ひ、ひぢょい…ゆぎゅぅ…おにゃか…」 俊明はそのまま出て行ってしまう。 「ゆぎぎ…」 「…………おちびちゃん…よくきいてね…」 「にゃんぢゃ…くしょおや…」 「もうくそおやでいいよ…おちびちゃんは…おとうさんをたべてね…」 「「「ゆ!?」」」 「まりさ!?」 「…ゆ…にゃにいっちぇるにょ……うんうんまみりぇの、くしょおやにゃんちぇ…」 「しょ、しょうぢゃよ!しょれよりも、ぎょはんしゃんがないきゃ、もうすこちしゃがしちぇ」 「だめだよ……ここからは、でれなさそうだよ…」 「「「ゆ…」」」 「だから…おとうさんを…おちびちゃんがたべてね…そうすれば…おとうさんもゆっくりできるよ…」 「…う、うしょいわにゃいぢぇにぇ!ゆっくちできりゅなんちぇいわないぢぇにぇ!」 「しょ、しょうぢゃよ!おちょうしゃんは、とうめいにゃかべしゃんを、こわしぇるんぢぇしょ!」 「ま、まりさぁ…」 「ゆ…だめだよ…ほんとうはこわせないよ…おちびちゃんも、それはなんとなくわかってたでしょ…」 「「ゆ…」」 「まりさぁ…」 「ごめんね…つらくても、こうえんでゆっくりしてたほうがよかったね…おいしくなかったけど…まいにちごはんさん、たべることできたもんね… ごめんね……こんなとこにおひっこししちゃってごめんね…ほんとうは、どうやったっておとうさんたちのおうちじゃないんだよ… おとうさんは…ほんとうはさいしょからわかってたよ…でも、むししたよ…ゆっくりできればそれでよかったから… でも…ぜんぜんゆっくりできなかったよ…ゆん…さいしょからゆっくりしてなかったよ… まりさは…おとうさんは…おなかへって…いまになって、なんとなくだけど…ゆっくりりかいしたよ…だからおちびちゃん…」 「やめりょおおおおおおおおおおおお!!あやまりゅにゃあああああああああ!!!くしょおやにゃら、くしょおやらしきゅゆっくちしゃせろおおおおお!! まりしゃがおおきくなっちぇ…およみぇしゃんも、もらっちぇ…しょれからぢぇいいぢゃろおおおおおおおおおおお!!!」 「ゆっくちしちぇにゃいにゃんちぇ、おもっちぇぎょめんなしゃい!!…ゆ、ゆっくちしちぇなくちぇも…いいよ! ぢゃから…ぢゃから、しょんにゃゆっくちできにゃいこちょいわにゃいぢぇ…れいみゅもてちゅだうから、とうめいなかべしゃんこわしょうよ…」 「まりさ…」 「ゆ…ごめんね…それはきっと、こわせないよ…だからね…おとうさんをたべてほしいよ…」 「ゆ…ぢぇ、ぢぇも…」 「…ゆゆ!!ちゅ、ちゅーるちゅーるっちぇ…ちょっとぢゃけなら…すこしぢゃけなら…おちょうしゃんしにゃにゃいよ!」 「ゆ…ゆ!そ、そうだね!おちびちゃん!すこしだけなら、おとうさんもいきていられるよ!」 「ゆ…にゃ、にゃら…ぢぇも…しゅこちだからにぇ…ゆっくちできにゃい、くしょおやにゃんちぇ…まじゅいにきまっちぇるからにぇ!」 「ゆふふ…ありすがいってた、つんでれさんってやつだね…おとうさんわかるよ…」 「まりさ…」 「ゆふふ、ゆふふ、ゆ?」 「まりさ……」 「…ゆ?なあにれい」 「ゆっくりいただきまああああああああああああああああああああす!!!!!!」 「ゆ?ゆ?…ゆううううううううう!?や、やめ…ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 「ゆううううううううううううううう!?おちょうしゃんぎゃあああああああああああああああ!!」 「ゆやああああああああああああああああああ!!?にゃんぢぇええええええええええ!?」 … 「おいおい、マジかよ…。」 精神も摩耗し、喧嘩をする体力も残されていない家族。仕方なく親まりさは、自分の餡子を食べろという。 これにより、仲違いのままの関係は微妙な変化を迎えた。家族としての絆を取り戻しかけていた。 更に赤れいむの提案によって、それ程中身を吸わなければ親まりさは死ぬ事はないだろう。そう言ったのだ。 赤まりさが、ありすのようにツンデレ具合を帯びながら親まりさに近づく。 だが、その瞬間、餓鬼とも思える面容で親れいむが親まりさの頬に食らいついたのだ。 「見逃せねえええええええええええええ!!!」 … 「むーしゃむーしゃ…しあわせええええええええええ!!」 「ゆぎゃぎいいいいいいいいいい!!やべろおおおおおおおおおおおお!!」 「むーしゃむーしゃ…し、し、しあわせええええええええええ!!」 「ゆ゙っ…ゆ゙っ…やめ…やべろ…まじざはおぢびぢゃんに…」 「むーしゃむーしゃ……ゆげっぷ!ゆっくりごちそうさまだよ!!」 「ゆ゙っ…ゆ゙っ…おぢびぢゃ…もっど…ゆっぐ…」 「ゆ…ゆやああああああああああああああああああ!!おちょうしゃんぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」 「どぼちちぇえええええええええ!?にゃんぢぇえええええええええ!?」 「ゆふぅ…おなかいっぱいになったら、うんうんしたくなったよ!ゆっくりうんうんするよ!うーんうーん…すっきりぃ!!!」 「どぼちちぇ…どぼちちぇきょんなこちょしゅるにょ…おちょうしゃんなんぢゃよおおおおおおおお!!!」 「にゃにやっちぇるにょおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「ゆ?まりさはたべてねっていったんだよ!」 「しょれはまりしゃにでしょおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「にゃにいっちぇるんぢゃああああああああ!!ばきゃおやあああああああああああ!!」 「ゆゆ!うそはよくないよ!まりさはれいむにたべられるとゆっくりできるっていったんだよ!!」 「しょんにゃこちょいっちぇにゃいぢぇしょおおおおおおおおおおおお!!」 「どぼちちぇ、きょろしちゃあああああああああああああああ!!!」 「ゆーん…へんなことをいう、おちびちゃんたちだね!!いったいどこのおちびちゃんなの?ゆっくりしないでおしえてね!!」 「ゆううううううううううううううう!?にゃにいっちぇるにょおおおおおおおおおおおお!!!?」 「れいみゅちゃちは、おみゃえのこぢょもぢゃろおおおおおおおおおおお!!!」 「…ゆ?なにいってるの?れいむはどくしんなんだよ!…でも、もうすぐおむこさんがくるんだぁ……ゆふふ!!」 「にゃ、にゃんぢぇ…」 「どぼちちぇ…」 … 「…………」 狂った。親れいむは狂ってしまった。飢えに耐えかねて、数少ない理性を"食いつぶした"のだ。 そして親まりさを喰らった。一連の会話も、自分の都合の良いように塗り替えられる。 次に親れいむが腹を空かしたとき、それは恐らく赤まりさが喰われる時だろう。 「…パネェ……。」 俊明は呟くと、部屋へと入っていった。 … 「やあやあ!元気してるかい?」 「ゆ!お、おにいしゃん!おちょうしゃんぎゃ…おちょうしゃんぎゃ…」 「どぼちちぇ…どぼちちぇ…」 無残に散らばる餡子の塊。 「ゆゆ!れいむはれいむだよ!おにいさんはだあれ?」 完全に記憶が欠落しているらしい。 「俺が誰だっていいだろう。ゆっくり殺しめ。」 「ゆ?ゆっくりごろし?ゆ?ゆ!あのおちびちゃんのことだね!ゆ…ゆゆ!?これはまりさ!? よくも…よくもこんなひどいことをしたね!おちびちゃんといえども、ようしゃしないよ!ゆっくりせいさいするよ!!」 「ゆ!?にゃ、にゃんぢぇえええええええええ!?」 「おみゃえがやっちゃんぢゃろおおおおおおおおおおおお!!!」 「ゆゆ!?へんなこといわないでね!!そこのおちびちゃんもせいさいするよ!」 親れいむは記憶の改竄を行い、赤まりさに詰め寄った。 「きょっちくりゅにゃあああああああああああああああああああ!!!」 「ゆやあああああああああああああ!!まりしゃにげちぇええええええええええええ!!」 「ゆっくりしないでしねえええええええええええええええええええ!!!」 「ゆぴぃ!ちゅ、ちゅぶれりゅううううううううううう!!」 俊明の放った言葉が原因で、赤まりさはのし掛かられている。そして…。 「ゆぴぃ!!」 「ゆやあああああああああああああああああ!!まりしゃああああああああああああああああああああああああああ!!!」 「ゆっへん!わるものはゆっくりたいじしたよ!…ゆゆ!?まだそっちのおちびちゃんがのこってたよ!ゆっくりしないでころすよ!!」 親れいむは透明な箱に体当たりをする。 「ゆっ!ゆっ!やせがまんは…ゆっ!よくないよ!」 「こにょくしょおやああああああああああああ!!ころしちぇやりゅうううううううううううう!!」 赤まりさも同様に、透明な箱に体当たりする。埒があかない。 「ゆふぅ…ゆふぅ…ころすよ…ぜったいにころすよ…おまえだけはころさなくちゃ、いけないきがしてきたよ…」 「しょれはきょっちのせりふぢぇしょ…ゆはぁ…ゆはぁ…」 「…まぁ、頑張れや。」 俊明はそう言って部屋を出た。その後も壁に体当たりする親子だった。 … そして何日か経った頃、俊明はいつものように赤れいむに餌を与えるべく部屋に来た。 「……」 そこには沈黙する赤れいむと、顔を真っ赤に腫らせたまま、餡子を漏らす親れいむがいた。 親れいむは死んでいた。餡子を過度に流失した事が原因だ。 透明な箱にこびりついた餡子を指で掬って、俊明は言った。 「おうおう、ずいぶんと派手にやったな。」 「…ひちょりぢゃよ」 「何が?」 「…れいみゅ、ひちょりぼっちぢゃよ…」 「あはは!なんだ、そんな事か!」 「しょんにゃこちょっちぇ…」 「そんな事だよ!たった、それだけの事だよ!アハハ!!」 「…きょろしちぇ」 「アハハ…は?」 「…れいみゅをきょろしちぇ…」 「…なんで?」 「…れいみゅはひちょりぼっちぢゃよ…ぢゃから…」 「嫌だよ。」 「ゆ!?にゃ、にゃんぢぇ!?」 「そりゃあ…ゆっくりしてるから!!」 「ゆうううううううううううううううううううううう!!?」 「アハハ!君は良いネタに使えそうだよ!ちょっと待っててね!」 「ぢょこいくにょおおおおおおおおおお!?」 俊明は部屋から去った。そしてちょっとしてから戻ってきたかと思えば、手には小型の液晶TVがあった。 コードを配線し、電源を点ける。 「うん、ちょうどこの時間だな。ほら見て!やってるよ!」 「…ゆ?」 赤れいむがTVに目を向けた。 『むーしゃむーしゃ…しあわせええええええええええ!!』 『ゆぎゃぎいいいいいいいいいい!!やべろおおおおおおおおおおおお!!』 『むーしゃむーしゃ…し、し、しあわせええええええええええ!!』 『ゆ゙っ…ゆ゙っ…やめ…やべろ…まじざはおぢびぢゃんに…』 『むーしゃむーしゃ……ゆげっぷ!ゆっくりごちそうさまだよ!!』 『ゆ゙っ…ゆ゙っ…おぢびぢゃ…もっど…ゆっぐ…』 『何という喜劇…あ、いや、悲劇だろう!CMの後をぜひ、ご覧下さい!』 番組がCMに切り替わる。 『ゆゆ!ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!』 『お家宣言をするれいむ!』 『ゆゆ!?おにいさんはだあれ?ゆっくりしないで、れいむのゆっくりぷれいすからでていってね!!』 『そこに現れた一人の男…彼こそお家宣言バスターだ!』 『お家宣言をする君には酷い事しちゃうぞ♪』 『ゆ?なんなの!ぷんぷ…ゆぎぎゃああああああああああああ!!』 『ゆっくりバスターズ!~お家宣言の罠!~』 「…にゃにこりぇ…」 「そういう事を楽しむ人間がいるんだよ…俺みたいにな!」 俊明はそう言うと、窓を開けてクローゼットの戸を開けた。 「にゃんぢぇ…にゃんぢぇこんにゃこちょ…ぢょ、ぢょこいぎゅにょおおおおおおおおおおお!?」 「どこって…ここだよ!ハハ!その内分かるさ!」 「ゆうううううううううううううう!?」 「ゆゆ!なんだかあまあまのかおりがするよ…」 「ゆーん…とってもとかいはなにおいがするわぁ…」 「ゆゆ!ここからだよ!ゆっくりしないではいるよ!」 「とかいはねええええええ!さすがまりさだわぁ!!」 「ぢゃめえええええええええええ!!きょっちきちゃぢゃめええええええええええ!!」 「ゆゆ?あんなところに、おちびちゃんがいるよ!」 「ゆぅ…なんだか、いなかもののかんじねぇ…」 「ゆ?ゆううううううううううううう!?ま、まりさのしたいがあるよおおおおおおおお!?」 「ゆええええええええええええええ!!?と、とかいはじゃないいいいいいい!!」 「ゆひゃっ!?れ、れいむのしたいもあるううううううううう!!」 「こっちはおちびちゃんがしんでるわ!!だれがやったの!?ゆっくりしないで、でてきなさい!!」 「ぢゃめえええええええええ!!にげちぇええええええええええええ!!」 「いったいなにがあったんだろ…」 「ゆぅ…でも……ひろくて…とってもゆっくりできるおうちね!きめたわ!ここをありすのゆっくりぷれいすにするわ!ゆっくりしていってね!」 「ゆ?そうだね!きっと、ばかなゆっくりたちだったんだよ!だからしんじゃったんだね!ゆっくりしていってね!」 「ぢゃめええええええええええええ!!はやきゅにげちぇえええええええええええええええ!!!」 「ゆゆ!ありすはとかいはだから、おちびちゃんはここでゆっくりしていっていいわよ!」 「ゆーん…さすがありすだよ!」 「ゆふふ!」 「いいきゃらはやきゅうううううううううううううううううう!!!」 クローゼットが開き、男が窓を閉めた。 「ゆ!?ここはありすたちのゆっくりぷれいすよ!なにやってるのかしら!」 「はやくでていってね!ゆっくりできないよ!ぷくぅ!!」 「勿論知ってるよ!でもさ、そんな事言うなんてゆっくりしてないよね…あ、れいむちゃんはゆっくりしてるよ!」 「にゃんぢぇにげにゃかっちゃのおおおおおおおおおおおおお!!ばきゃああああああああああ!!」 「ゆ…なんかへんだよ…」 「…と、とかいはじゃないかんじがするわ…」 カメラとマイクは、黙ってそれらを見つめていた。 終